特集
地下空洞内の3Dデータ化計測器やマーキング自走ロボなど含め、2000種類以上をレンタル:第5回 建設・測量生産性向上展(2/2 ページ)
レックスは、最新機種はもちろん、特殊用途にしか使わないような珍しい機種まで、幅広いレンタル製品を展開している企業だ。取り扱い機種は2000種類以上で、約2万7000台の計測機器を保有しているため、ユーザーが求める特殊な機能の機器でもスムーズに貸し出せるのが他社にない強み。
1時間で最大600点をマーキングする自走ロボット「TinySurveyor」
グレートスタージャパン製のマーキングロボット「TinySurveyor」も、多くの来場者の関心を集めた。TinySurveyorは、データを送るだけで自動的に指定されたポイントにマークや線などを描く、自走ロボットだ。
工事現場では、道路や駐車場といった広い場所に大量にポイントや線などを引かなかればならない。こうした作業は、人が場所を確認しながら手作業で行うと、1時間に60〜80点が限界とされる。しかし、TinySurveyorであれば、自ら移動しながら1時間で最大600点ほどのマーキングが実現する。
TinySurveyorのデータ送付は、設計データを格納したUSBメモリを専用のタブレットに装着するだけで、現場での操作は簡単だ。噴射するスプレーも、マーキング用であれば一般に流通しているものが使える。
広い駐車場や日陰のない道路などで、長時間かがんだまま行う作業は、作業者に負荷がかかる。TinySurveyorであれば、省力化につながる。
レックスでは、事前の設定が必要な機器でも、すぐに使える状態にして貸し出している。さらに、スタッフが現地に出向き、設置などのサポートにも対応している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第5回 建設・測量生産性向上展:太陽光パネルの発電効率を低下させる汚れを“ロボット×AI”で自動清掃
普及が進む太陽光発電パネルだが、太陽に向けて設置する関係上、表面の汚れは避けられないが、発電効率低下の原因となってしまう。ロボティクスジャパンは、清掃ロボットとパネルまで運ぶドローンを2023年秋には実用化させるべく、開発を加速させている。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:高価な建設ICTを用いた“i-Construction”は「ホントに儲かる?」コベルコ建機が真相を明かす
昨今は、IoTセンサーや空間処理技術を用いたマシンガイダンスや遠隔操作を備える高額なICT建機が市場に現れてきている。だが、3次元測量や情報化施工も含め、i-Constructionを活用することは、建設会社に費用対効果が見込める、言うなれば「本当に儲かる」のだろうか? - 第5回 建設・測量生産性向上展:「2024年問題を前に、CCUS活用など建設業の労働環境はどう変革すべきか」芝浦工大 蟹澤教授が提言
2023年から2025年にかけて、建設業界には大きな環境の変化が訪れる。既に建設キャリアアップシステムがスタートし、2022年10月には加入者が100万人を突破。2023年4月には、公共工事でCCUSの準拠が原則必須になった。この他にも、2023年10月にインボイス制度の施行、2024年4月には残業時間の上限規制適用、さらに2025年4月には改正建築基準法も予定されている。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:東京国税局 国税実査官が解説!建設業も人ごとではない“インボイス制度”
2023年10月1日に施行される「インボイス制度」は、工事発注側の「仕入税額控除」の処理方法が変わるため、建設業界にも影響を与える。納付する消費税額は、課税売上に関わる消費税額(売上税額)から、課税仕入れなどに関連する消費税額(仕入税額)を引くことで求められる。仕入税額控除の要件には、帳簿と請求書などがあるが、新制度によって請求書に関してはインボイス(適格請求書)の保存が必要となる。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:万博工事で建機燃料をバイオディーゼルへ、建設施工分野の“GX”を提案する「西尾レントオール」
総合レンタル企業の西尾レントオールは、「第5回 建設・測量生産性向上展」で、建設施工分野の“GX”に寄与する電動ミニバックホウと、生産性向上につながる自社開発サービスも含めたロボットや建設ICTを多数紹介した。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:軽量/高性能なレーザースキャナーシステムと国産ドローンで、測量シーンをアップデートするアミューズワンセルフ
アミューズワンセルフは「第5回 建設・測量生産性向上展」で、さまざまなシーンで活用可能な3つの高性能レーザースキャナーシステムと、2機の新型国産ドローンをPRした。