地下空洞内の3Dデータ化計測器やマーキング自走ロボなど含め、2000種類以上をレンタル:第5回 建設・測量生産性向上展(1/2 ページ)
レックスは、最新機種はもちろん、特殊用途にしか使わないような珍しい機種まで、幅広いレンタル製品を展開している企業だ。取り扱い機種は2000種類以上で、約2万7000台の計測機器を保有しているため、ユーザーが求める特殊な機能の機器でもスムーズに貸し出せるのが他社にない強み。
建設ICTが広がっている昨今は、計画の初期段階から、現地の情報をデジタル化することが一般化している。計画の初期段階、現地調査から徐々に計画を具体化する過程では、その段階に応じて地形や空間などのデータに求められる詳細度が増す。しかし、詳細なデータを取得できる3Dレーザースキャナーは非常に高価だ。また、物件の工事過程の一時期しか使用しないので、購入して所有するのをためらうケースもあるだろう。
「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」(会期:2023年5月24〜26日、幕張メッセ)に出展したレックスは、建設や測量の現場で必要とされる高品位な計測機器や関連システムをレンタルする事業を行っている。ブースでは、各種スキャナーの他、レーザーエリア検知システム、自動マーキングロボットなどを展示した。
特殊なスキャナーもレンタル可
来場者が出品製品で関心を示していたのは、Carlson製の空洞測量用レーザースキャナー「C-ALS」。C-ALSは、防空壕跡や坑道跡といった地下空洞内を3Dデータで計測し、その深度をカラー表示する。
会場ではスキャナーを瓶の中に入れ、内部をPC画面で表示するデモを行った。スキャナー部は、外形が50ミリしかないため、入り口が狭い容器でもスキャンできるのが特長だ。
スキャナー部には2方向の傾斜計を内蔵。先端は、回転して、水平/垂直方向にレーザーを照射できる。傾斜計と先端の回転により、空洞内の形状を効率よく3Dデータで取得する。C-ALSを使うと、従来のスチールカメラを使った撮影による方法と比べ、半分ほどの時間で完了する。しかも、従来のように、その後にデータ解析を行う必要がない。これまで扱えなかった位置情報も取得可能など、多くのメリットがある。
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