千葉・流山で大和ハウス最大の物流施設「DPL流山プロジェクト」が完成 東京ドーム15個分の延べ床面積:ロジスティクス(2/2 ページ)
大和ハウス工業は、千葉県流山市で総延べ床面積73万7346平方メートルの計4棟の物流施設で構成する「DPL流山プロジェクト」の建設を進めており、このほど4棟目の「DPL流山II」が西松建設の施工で竣工したことで、プロジェクト全体が完成した。
「LEED GOLD」や『ZEB』を取得予定
建物の意匠では壁面は、空との一体感が持てるよう、上階になるにつれ明るいグラデーションとし、らせん状のランプウェイなどにルーバーを設置して、大型物流施設の圧迫感を緩和した。メインエントランスには、建設残土を再利用した異なった土を重ねた「塗り版築(ぬりはんちく)」を土壁とし、資源の循環活用となるサーキュラーエコノミーにも取り組んだ。
また、施設内の誘導は、4色を用いたゾーン分けや円をモチーフとしたオリジナルピクトグラムなど、誰にでもわかりやすいサインを用いている。
従業員の働き方改革の支援では、施設内のカフェテリアは4階に設け、ガラス張りの出窓を設け、眺望空間を創出した。24時間営業の無人コンビニエンスストアや従業員専用の保育施設、ドライバーステーションも運営。ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)として、男性トイレ・女性トイレに加え、誰でも利用できるオールジェンダートイレも配置するなど、テナント企業の労働環境整備を支援し、2024年問題や労働力不足などの解消にも対応している。
環境面では、全棟に太陽光発電システム(発電出力:約1.4メガワット)を搭載し、「LEED GOLD」の予備認証を取得済み。今後は「LEED GOLD」に加え、再生可能エネルギーも含む基準一次エネルギー消費量から100%以上の消費量を削減した『ZEB』、と「CASBEE」のAランクも取得する見通しだ。
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