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ビプロジーが提案するビル管理のDX 巡回型ロボットでFM業務を効率化:第7回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−(2/2 ページ)
現状でビル管理は、人力によるアナログで行われている業務がまだ多い。ビプロジーは、点検ロボットが取得したビル運用に関するデータを一元管理し、ビルの運用/維持管理をデジタル化するソリューションを提供している。
蓄積したデータ活用でファシリティマネジメントを効率化
ロボットやセンサーなどが集めた情報を活用し、ビル管理を効率化する各種ソリューションも訴求した。ソリューションは、米Archibusが開発したファシリティマネジメント(FM)ソリューションの「ARCHIBUS(アーキバス)」、IoT設備点検プラットフォームの「まるっと点検」、開発中の「無人点検支援システム」など。
このうち、まるっと点検は、各種のIoTデバイスやウェアラブルデバイスと一緒に使うことでビルの点検/保全業務を大幅に負担軽減できる。まるっと点検は、「モニター」「リポーター」「コミュニケーター」の3つのサービスで構成され、必要に応じて個々に利用できるなど、導入が手軽なこと特長となっている。
「まるっと点検」に用意された3つのサービス
■モニター
センサーデータの監視による予知保全機能。データの収集と分析で、設備の変状をいち早く把握する。
■リポーター
点検の結果を使った報告書作成の自動化。タブレットを利用した音声入力や画像保存にも対応している。
■コミュニケーター
遠隔での作業員支援。スマートグラスとPCで映像/音声を共有し、現場の若手作業員を事務所に居る熟練者が指示出しなどでサポートする。
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