マンションリフォーム向けに1.5mm厚の“ウスイータ”防音直貼床材向けを発売:新建材
パナソニックハウジングソリューションズは、2022年9月末に累計80万坪を超える出荷を達成した「ウスイータ」に、遮音性能を保ちながら上貼りできるタイプ「1.5ミリリフォームフローリングウスイータ防音直貼床材向け」を市場投入する。
パナソニックハウジングソリューションズは2023年1月13日、「1.5ミリリフォームフローリングウスイータ防音直貼床材向け」を4月3日に発売すると発表した。受注は3月18日から。
マンションリフォームのリフォーム需要に応える形で開発
コロナ禍以降、在宅時間が増えたことで、住宅リフォームのニーズが高まっている。床のリフォームは部屋の印象を変える大きな要素となるが、工事が大掛かりになってしまうのが課題だった。
パナソニックハウジングソリューションズは課題を解決すべく、既存の床に上貼り可能な「1.5ミリリフォームフローリングウスイータ」を2021年2月に発売。基材に樹脂と木粉を混ぜ合わせた独自の「ウッドプラスチックボード」を用い、へこみや擦り傷に対する高い耐久性を実現したウスイータは、前身の「ウッドプラスチックボードリフォームフロアー」と合わせ、2022年9月末に累計80万坪を超える出荷を達成した。製品に対しては、「短期間でリフォーム」「騒音・粉じん・廃材が軽減」「1.5ミリ厚のために既存ドアの下部へも干渉せず、床暖房に上貼りの際も温かさがほぼそのまま」という点が評価されている。
一方、マンションリフォームは、「廃材軽減によるエレベーターの占領時間への配慮」「隣室や上下階への騒音への配慮」といったマンション特有の事情に配慮するため、戸建て住宅以上に上貼りへのニーズがあった。
しかし、階下への騒音トラブルを防ぐため、「管理規約」や「使用細則」により、リフォーム時も既にある防音直貼床材の遮音性能を保つことが求められており、従来のウスイータは使用できなかった。
そうした問題点を踏まえ、パナソニックハウジングソリューションズは、マンションリフォームのニーズに応えることを目的に、好評のウスイータに遮音性能を保ちながら上貼りできるウスイータ防音直貼床材向けを開発した。
新発売するウスイータは、既存の防音直貼床材の遮音性能をほぼ維持できるため、マンションでも上貼り可能となった。独自の衝撃吸収型接着剤を使用することで、LL-45またはΔLL(I)-4相当の遮音性能を保ち、既存の防音直貼床材に上貼りできる。
騒音や粉塵(ふんじん)、廃材を軽減して床暖房の上やバリアフリー住宅にも使いやすい1.5ミリの厚みがあるのも特長。のこぎりを使わずにカッターで切断できるため、騒音や粉塵を抑えられる。上貼りのために既存の床や床暖房の解体も不要で、廃材の軽減にもつながる。ワックスフリーで、高強度で抗ウイルスや抗菌性能を備え、イヌやネコのための滑り配慮仕様も選択できる。
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