環境配慮型「H-BAコンクリート」の特別評価方法認定を取得、長谷工コーポレーション:新建材
長谷工コーポレーションが独自開発した環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」が、国土交通省の「特別評価方法認定」を取得した。認定取得により、住宅性能表示を行うマンションへH-BAコンクリートを採用することができるという。
長谷工コーポレーションは2022年11月25日、独自に開発した環境配慮型のコンクリート「H-BAコンクリート」について、国土交通省から同年8月24日付で「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で住宅性能表示基準に関する「特別評価方法認定」を取得したと発表した。
認定の取得により、住宅性能表示を行うマンションへH-BAコンクリートを採用することが可能となった。
建築物への幅広い使用でCO2削減効果
H-BAコンクリートは、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用して製造することで、従来の普通コンクリートに置き換えが可能な高い汎用性を有する。一般コンクリートと同等の品質があり、同様の製造や施工の工程にもかかわらず、適用箇所を選ばないため、建築物の上部構造物を含む建築物への幅広い使用で温室効果ガス(CO2)の削減効果が見込める。さらに、コンクリート材料に由来する温室効果ガス排出量でも、約20%削減するのが特長だ。
住宅性能表示は多くのマンションで採用されており、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定されている「表示すべき住宅の性能に関する評価方法基準」を満たすことが求められているが、定められていない方法については、国土交通大臣が個別認定する「特別評価方法認定」で新しく基準を設定する必要があった。
しかし、今回の認定により、複数のセメントを併用して製造するコンクリートを利用するという新しい方法については、住宅性能表示を行うマンションへのH-BAコンクリートを採用することが可能となった。
長谷工グループでは、気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」に基づき、温室効果ガスの総排出量を指標として削減目標を設定しており、目標の達成に向けた方策としてH-BAコンクリート普及を推進。
今後は、長谷工コーポレーションが設計・施工する案件に対し、H-BAコンクリートを採用することで、削減目標の達成だけではなく、サプライチェーン全体で温室効果ガス排出量の削減を進めるとしている。
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