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長谷工コミュニティがグループ会社2社を吸収し、沖縄県に進出:産業動向
長谷工管理ホールディングスは、子会社を再編統合し、情報共有の円滑化や顧客が抱える課題への対応力を強化して、事業エリアの拡大を狙う。
長谷工管理ホールディングスの子会社長谷工コミュニティは2020年4月1日付で、長谷工スマイルコミュニティと総合ハウジングサービスを吸収。また、同日付で、長谷工コミュニティ沖縄が、長谷工スマイルコミュニティ沖縄支店のマンション管理事業を分割承継した。
再編統合の目的は、長谷工グループが全体で管理する40万戸(2020年1月末時点)で得られたノウハウを活用し、業務レベルの向上や事業拡大を実現するためだ。
首都圏と近畿圏を主な事業エリアとしている長谷工スマイルコミュニティと総合ハウジングサービスの2社を長谷工コミュニティへ統合することで、3社が取得した知見や実績を共有しやすい環境を整備し、管理組合が抱える課題への対応力を強化する。また、管理するマンションを集約し、業務の効率化を図り、管理サービスの質を高める。
さらに、事業エリアや物件規模ごとに、管理サービスのラインアップを充実させ、多様な顧客のニーズに応えられる体制を構築する。
これまで、長谷工管理ホールディングスは、2018年に中国・四国エリアを拠点とする長谷工コミュニティ西日本を新設し、2019年は長谷工コミュニティが、北海道札幌市や宮城県仙台市、福島県郡山市、栃木県宇都宮市に拠点を立ち上げた。2020年4月1日には、沖縄県に新会社長谷工コミュニティ沖縄が設立するなど、事業エリアを広げている。
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