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NEXCO中日本、AIで“交通渋滞”を予測する実証実験を大月IC〜八王子JCT(上り線)で開始:AI
NEXCO中日本は、E20中央道でAIによる新しい渋滞予測の実証実験を大月IC〜八王子JCT(上り線)で開始した。
NEXCO中日本 八王子支社は、E20中央自動車道(中央道)上り線の大月インターチェンジ(IC)〜八王子ジャンクション(JCT)で、人工知能(AI)により交通渋滞予測をする実証実験を2022年11月19日から開始した。
交通量などのビッグデータと交通量からAIが渋滞を予測
AIによる新しい渋滞予測とは、NEXCO中日本が保有する過去の交通量、速度、渋滞や降雨量などの高速道路ビッグデータと、当日の交通量や降水量との関係性から、中央道上り線(東京方面)大月ICから八王子JCTまでの所要時間を予測する。
所要時間の予測結果は、毎正時に4時間後までの結果をWebサイト「中央道 渋滞減らし隊」で提供。運転手は、渋滞をできるだけ避けたドライブ計画に役立てられる。
なお、過去の渋滞実績の重ね合わせで予測していたこれまでの手法と違い、当日の交通量や降雨量を用いて所要時間を予測するため、精度が向上することが見込まれている。
NEXCO中日本 八王子支社では、今回の実証実験を踏まえた検証を行い、予測精度のさらなる向上と交通需要の偏在の解消に向けて取り組んでいくとしている。
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