NTTドコモの新会社「NTTコノキュー」本格始動 独自のXRデバイス開発や「バーチャル万博」などデジタルツインを展開:xR(2/2 ページ)
NTTドコモのXR新会社「NTTコノキュー」が2022年10月1日から事業を開始した。今後は、メタバースやデジタルツイン、XRデバイス開発の3領域で注力していく。
デジタルツインの現実/仮想の相互作用で新たな価値創出
デジタルツイン事業でメインとなるのは、2022年7月にリリースした「XR City」。そのコンセプトは、「いつもの街に、いつもと違う発見を」。
XR Cityは、サービス提供エリアで専用アプリをダウンロードしたスマートフォンをかざすと、その場所に合ったARコンテンツが表示されるサービス。これまでに、埼玉県川越市の小江戸エリアで、謎解きを楽しみながら街や施設のスポットを巡る体験型ARゲーム「謎解き へんてこアニマルと5つの扉」(実施期間:2022年10月7日〜2023年3月31日)などのコンテンツを配信している。
現在、パートナー企業や自治体と協業しながら、全国にエリアでサービスを拡大中。引き続き、ARを活用した現実世界と仮想世界の相互作用による(XR)で街をアップデートし、商業施設や観光地に新しい人の流れを作り、サービスやビジネスの開発に加え、デジタルを活用した街づくりに挑む。
自社サービスに適した独自デバイスの開発
XRデバイス事業では、独自デバイス開発に注力する。丸山氏は、コンテンツやサービスをより魅力的にするためには、XRデバイスが欠かせないとの認識を示す一方で、海外を中心に他社デバイスが多数ある状況に対して、「ARやVRはこれから成長し成熟していく領域。現段階ではサービスとデバイスをセットにしたほうが、よりユーザーに価値を感じてもらえる」との見解を示した。
そのため、同社のメタバース事業、デジタルツイン事業と一体で独自デバイス開発することで、ユーザーの体験価値の最大化を見据えている。デバイスの詳細については、開発が進んだ段階であらためて紹介するとのことだ。
XRを用いた豊かな社会の創造へ挑戦
他にもNTTコノキューは、2025年の大阪・関西万博での未来社会ショーケース事業「バーチャル万博」の構築も手掛ける。バーチャル万博は、オンライン空間上に3DCGで夢洲会場を再現し、どこからでも万博に参加できる。
記者発表会の最後に丸山氏は「アイデアとテクノロジーの可能性を信じ、開発者やあらゆる人たちと一緒に未知なる世界への探求を続ける」との決意を表明。NTTドコモから生まれたNTTコノキューが、NTTグループのあらゆるネットワーク、デバイスサービスの全てを一体となって市場に供給し、さまざまなパートナーと、XRを用いた豊かな社会の創造を目指していくとの展望を語った。
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