2022年開業の配線器具ショウルームと配線器具工場を披露、パナソニック EW社:製品動向(4/4 ページ)
パナソニック エレクトリックワークス社は、三重県津市藤方の津工場内にあるショウルームを改修し、配線器具のショウルーム「Trust Factory TSU」として2022年にオープンした。
中国や台湾、インドネシア、ベトナムなどで販売している配線器具を披露
新商品・海外商品エリアでは、中国や台湾、インドネシア、ベトナム、トルコ、サウジアラビア、インド、タイで展開している配線器具だけでなく、EXTRAシリーズの「メタルプレートハンドル」や結線方法を改め施工性をアップしたCLA-CHICシリーズの「タンブラスイッチ」といった新商品をディスプレイ。
ものづくりエリアでは、津工場の仕上げ技術を体感できる部品をはじめ、パナソニックが開発した配線器具のスイッチ構造と端子構造の変遷や設計、燃えにくい樹脂、緩みにくく迅速に配線器具を取り付けられる速結端子などを実物とパネルで紹介。さらに、津工場の生産工程を説明したパネルとパナソニック EW社製電動工具「EXENA(エクセナ)」シリーズの商品を展示している。
配線器具製造棟見学会の概要
配線器具製造棟の見学会では、金属部品加工生産エリアの金型保全工程、出荷検査工程、高速銀接点かしめ工程、マルチフォーミング工程、成形加工エリアの圧縮成形工程、射出成型工程、一貫自動組み立てエリアのコンセント組み立て工程、スイッチ組み立て工程、検査・梱包工程を披露した。
金属部品加工生産エリアでは、電気を通す部品を材料から製造し、画像を用いた自動検査で不良品の流出を防ぎつつ、0.04秒あたり1個の高速生産を実現している。
マルチフォーミング工程では、金属板を多方向から折り曲げ、連結端子構造の重要部品となる錠ばね部品を生産しており、良品だけをふるいにかける選別技術で、高品質な部品作りを達成。一貫自動組み立てエリアでは、0.7秒当たり1個というスピードで多くの部品を組み立て、同時に性能検査も行い、高品質な配線器具を完成させている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 乃村工藝社が新本社にタスク&アンビエント照明を導入、消費電力を53.8%削減
パナソニック エレクトリックワークス社は、東京都港区台場2丁目に位置する乃村工藝社本社のクリエイティブ執務フロアに52台のタスク&アンビエント照明を導入した。クリエイティブ執務フロアでは、システム天井の照明を消灯し、52台のタスク&アンビエント照明を点灯して運用しており、システム天井の照明を使用していた時と比較して、53.8%の消費電力を削減した。 - 熊谷市でスポーツ施設と地域のにぎわいを創出する仕組みを構築、パナソニック
パナソニック エレクトリックワークス社とパナソニック スポーツは、埼玉県熊谷市の「熊谷スポーツ文化公園」内で開発した多機能スポーツ施設「さくらオーバルフォート」で、スポーツ施設と周辺地域のにぎわい創出を実現するリカーリングビジネスを展開している。 - 夜の二条城で光の饗宴、パナソニックの照明演出「アフォーダンスライティング」で幻想空間へいざなう
パナソニック エレクトリックワークス社が、施設の夜間照明やイベント照明で提案するパナソニック製LED投光器を活用した照明演出「アフォーダンスライティング」に、新たな手法として人の行き先を光で示す「誘導」が加わった。京都・二条城で催されている「光と食」の夜会に試験導入されたことに合わせ、現地見学会で光の演出が人の行動にどう影響するのか、その有用性を体験してきた。 - 「甲子園」伝統の“カクテル光線”を再現、パナソニックが照明設備756基をLED化
阪神タイガースのホームグラウンドで高校野球の聖地でもある阪神甲子園球場で、2024年の創設100周年に合わせて、スタジアム照明が全面LED化された。LED照明器具の開発を含め照明リニューアルをトータルでサポートしたパナソニック エレクトリックワークス社は、甲子園独特の照明色を継承することに力を注いだという。