熊谷市でスポーツ施設と地域のにぎわいを創出する仕組みを構築、パナソニック:プロジェクト(1/5 ページ)
パナソニック エレクトリックワークス社とパナソニック スポーツは、埼玉県熊谷市の「熊谷スポーツ文化公園」内で開発した多機能スポーツ施設「さくらオーバルフォート」で、スポーツ施設と周辺地域のにぎわい創出を実現するリカーリングビジネスを展開している。
パナソニック エレクトリックワークス社とパナソニック スポーツは、埼玉県熊谷市の「熊谷スポーツ文化公園」内で開発した多機能スポーツ施設「さくらオーバルフォート」で、さくらオーバルフォートの概要を説明する記者発表会を2022年5月20日に開催した。
会場では、パナソニック エレクトリックワークス社 マーケティング本部 スポーツビジネス推進部 統括主幹 小谷野勝衛氏が、パナソニック エレクトリックワークス社の事業動向とさくらオーバルフォートの概要を説明した。
その後、さくらオーバルフォートを構成する宿泊棟の熊谷スポーツホテル「PARK WING」「グラウンド」「管理棟」「屋内運動場」だけでなく、関連施設の「(仮称)ワイルドナイツクリニック&薬局」と「ワイルドナイツサイクル・カフェ」が紹介された。
スポーツ施設で地域活性化を実現するリカーリングビジネスを推進
パナソニック エレクトリックワークス社の小谷野氏は、「これまで当社では、自治体や各種法人、建設会社を対象に、スポーツ施設の構想から施工にわたり、製品を提案してきたが、建物の運営に関われていなかった。そこで、パナソニック エレクトリックワークス社の全社で、スポーツ施設の構想から施工まで製品を提案し、当社のスポーツビジネス推進部でスポーツチームなどと連携して、アリーナやスタジアムの構想作成をサポートする他、リカーリングビジネスで事業運営を支援する。リカーリングビジネスは、スポーツ施設に配置したセンサーで取得したデータをAIなどで分析した情報を、建物内や立地する地域での照明演出やデジタルマーケティングに生かし、スポーツ施設と周辺地域の賑(にぎ)わい創出につなげる取り組みを指す」と語った。
続けて、「一方、パナソニックでは、保有するラグビーチーム“ワイルドナイツ”の本拠地を、群馬県太田市から埼玉県熊谷市にある熊谷スポーツ文化公園内の熊谷ラグビー場に本拠地を移転するため、埼玉県と熊谷市とともに、ラグビーフットボールを通じた地域振興などに関する協定書を2019年3月27日に締結した。同年7月7日には、埼玉県ラグビーフットボール協会、パナソニック企業スポーツセンター、パナソニックホームズで、熊谷スポーツ文化公園内における複合施設の事業スキーム構築に関する基本合意書を締結し、熊谷スポーツ文化公園内にさくらオーバルフォートを開発した。さくらオーバルフォートの開発に当たっては、合計約2億円のさまざまなパナソニック製品を納入した。今後は、このように地域とスポーツチームを連携し、当社製品の導入を推進して、パナソニック エレクトリックワークス社の売上を2025年度に約90億円とする」と話す。
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