清水建設、フルハーネスにジョイント可能な腰痛予防アシストスーツを開発:アシストスーツ
清水建設は、腰痛や背痛を抱える建設技能労働者の身体的サポートを目的に、ユーピーアールと共同で、腰痛予防アシストスーツ「サポートジャケットBb+FIT フルハーネスジョイントタイプ」を開発、2022年9月25日から販売を開始した。フルハーネスと一体化して着脱でき、利便性が良い。
清水建設は、腰痛や背痛を抱える建設技能労働者の身体的サポートを目的に、ユーピーアールと共同で、腰痛予防アシストスーツ「サポートジャケットBb+FIT フルハーネスジョイントタイプ」を開発、2022年9月25日からユーピーアールのWebページで販売を開始した。
現場従事者の高齢化に伴い、身体面で不安を抱える作業員が増加している。清水建設の調査によれば、40歳以上の作業員の約6割が腰の状態に不安を抱えており、腰ベルトや湿布などを利用して腰痛を予防、軽減しているという。
これまでユーピーアールは、背面に装着した支持パーツ「第二の背骨(Bb+)」により姿勢を理想の角度にキープし身体への負荷を軽減する「サポートジャケットBb+FIT」を開発、製品化してきた。
新しいサポートジャケットは、労働安全衛生法の改正による2022年1月からの高所作業時のフルハーネス型墜落制止用器具の着用義務化を受け、フルハーネスとサポートジャケットを併用する際の利便性向上を目的に開発した。フルハーネスは、胴ベルト型安全帯と比べて約2倍の重量があり、着脱に時間を要していた。新製品はフルハーネスと一体化した状態で着脱できるようになっている。
同製品は、フルハーネスの肩、背、腿に固定できる3種類のジョイントパーツを装備しており、市販のフルハーネスと簡単に一体化して使用できる。アシストスーツとしては、第二の背骨により前かがみの姿勢を抑えて良姿に導く「フォームナビ機能」、大きな腰ベルトにより腹圧を保つ「ランバーサポート機能」、腹圧の強さをワンタッチで変えられる「腰ベルトフィッティングシステム」の3つの独自機能により、作業時に腰や背中にかかる負担を軽減する。また、膝から腰までの脚部の筋力を補助する別売りのマッスルベルトとひざベルトを付加することで、前屈姿勢時の筋肉への負荷が軽減され、疲労を抑制できる。
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