埼玉県上尾市で延べ10.5万m2の物流施設が着工、日本GLP:リテール&ロジスティクス
日本GLPは、埼玉県上尾市でを進めていた物流施設「GLP上尾」の起工式を2022年9月1日に行った。GLP上尾は、2024年3月の竣工を予定しており、投資総額は約230億円となる。
日本GLPは、埼玉県上尾市で開発を進めていた物流施設「GLP上尾」が着工したことを2022年9月1日に発表した。
JR高崎線「上尾」駅から約1.2キロの場所に位置
開発地は、横浜ゴム上尾配送センターの跡地で、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「桶川加納インターチェンジ(IC)」から約7.5キロの場所にあり、東北自動車道「岩槻IC」から約10.5キロのエリアに位置し、首都高速道路「与野IC」から約11.0キロの地域に立地し、関東圏から東北エリアまでをカバーしており、物流拠点として優れている。
さらに、JR高崎線「上尾」駅からは約1.2キロで、JR高崎線「宮原」駅からはバスで約9分と、公共交通機関でのアクセス性が良好で、周辺には住宅地が広がっており雇用を確保しやすい。
GLP上尾は、免振PC造の地上5階建てで、上尾近辺では希少な大型マルチテナント型物流施設となり、入居対象の企業としては、メーカー、中小3PL会社、医薬品/医療機器会社、マスターリース会社、配送/運送会社、小売り/卸会社を想定している。
建物に関して、1階はラストワンマイルの拠点ニーズに対応するTC※1型とし、2〜3階はインターネット通販や流通加工の需要に応えるEC型に仕上げ、4〜5階は圏央道沿いの在庫拠点として使えるDC※2型とする。
※1 TC:Transfer Centerの略称で、入荷した荷物の積替えを行い、保管せずに出荷を行う出荷機能を有する物流拠点。
※2 DC:Distribution Centerの略称で、荷物を入荷して保管し、必要に応じて出荷を行う保管機能を有する物流拠点。
各階では、4分割プランを採用し、最小区画面積は約4000平方メートルとなり、最大区画面積約9万平方メートルとする見込みで、1〜4階は各階にアクセスでき、4〜5階は二層使いが可能な片車路形式のダブルランプウェイを導入する見通しだ。
加えて、輸配送能力向上をサポートする両面バースを採用する他、4〜5階には縦搬送能力を高める垂直搬送機を設ける。5階は床荷重が1平方メートル当たり2トンで、一部の有効天井高は約7.25メートルとし、物流オペレーションを高効率化する。施設全体にバイオフィリックデザインを採用し、働く環境の快適性を確保しながら、就労者の生産性を高める。
具体的には、バイオフィリックデザインを採用した内外装デザインにより、快適な就労環境を整備することで、スタッフが働きやすい職場とし、従業員の定着率を高め事業成長に貢献する。また、敷地内における緑地の一部を「パークエリア」として開放し、緑豊かな遊歩道やベンチを設置した休憩スペースを設ける。
BCP対策に関しては、GLP上尾が立地する土地は、液状化や洪水、地震といった災害発生リスクが低い。環境配慮については、自家消費型の太陽光パネルを装着することで、入居企業の脱炭素化に向けたサステナブルな取り組みをサポートする。
GLP上尾の概要
GLP上尾は、免振PC造の地上5階建てで、延べ床面積は約10万5000平方メートル。所在地は埼玉県上尾市愛宕6丁目1-22で、敷地面積は約4万6000平方メートル。着工は2022年9月で、竣工は2024年3月を予定している。
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