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RC造と同等の遮音性能を実現する木造二重床システムを開発、長谷工コーポレーション防音

長谷工コーポレーションは、長谷工グループの細田工務店と共同で、RC造と同等の遮音性能を実現する「木造高遮音二重床システム」を開発した。

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 長谷工コーポレーションは、長谷工グループの細田工務店と共同で、RC造と同等の遮音性能を実現する「木造高遮音二重床システム(特許出願中)」を開発し、建材試験センターで性能試験を行い、重量床衝撃音性能の「LH-45」と軽量床衝撃音性能の「LL-35」という高い遮音性能を確認したことを2022年7月28日に発表した。

上下階型残響室で床衝撃音レベルを測定

 通常の木造建築物は、RC造に比べ遮音性能が劣るため、マンションの木造化を進めるにあたり、遮音性能を上げなければならない。そこで、長谷工コーポレーションと細田工務店は木造高遮音二重床システムを開発した。

 木造高遮音二重床システムは、音の振動を減らす目的で「構造床」と「二重床」の重さバランスを最適化し、「吊天井」と「構造床」を分離して設置することで遮音性能を高めた。


「木造高遮音二重床システム」のイメージ図(左)と構造床部分(右) 出典:長谷工コーポレーションプレスリリース

 具体的には、木造高遮音二重床システムはマンションに採用することで、遮音性能を高いレベルで保ちつつ、木材を使え、建築物全体の軽量化が図れる。さらに、木材は鉄筋コンクリートに比べ加工しやすく、工期短縮にも貢献し、構成部材が全て市販されており、汎用性が高い。

 また、床構造単体での測定法はJISに定められていないため、長谷工コーポレーションは、建材試験センターに設置されている上下階型残響室の開口に木造高遮音二重床システムを配置し、床衝撃音レベルを測定した。


上下階型残響室の開口で行った「木造高遮音二重床システム」の遮音測定 出典:長谷工コーポレーションプレスリリース

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