野村不動産が住戸全体を年中快適な温度に保つ空調システム「床快 full」を導入:BAS
厚生労働省の資料によれば、近年ヒートショックを原因に浴室で溺死する人が増加傾向だ。一説には、年間の交通事故死者数よりも多いという。こういった状況を受け、野村不動産は室内の各スペースの温度差を少なくする新たな取り組みを開始した。
野村不動産は2019年11月15日、グループ内での分譲マンションのCO2削減の一環と、健康で快適な暮らしを実現する取り組みとして「床快 full」の導入を決定した。
ヒートショックや熱中症のリスクも軽減
床快 fullは、二重床を利用して、住戸全体にエアコンの風を送るセントラル方式の空調システムで、1年中リビングや寝室だけでなく廊下、トイレなどの空調も行え、居住空間全体を常に快適に保てる。そのため、ヒートショックや熱中症のリスクも軽減され、健康維持にも貢献する。
高断熱で高効率なヒートポンプエアコン・全熱交換型換気を採用しており、快適性、健康、省エネ性にも役立つ。
年間を通じて、住戸全体を快適な温度で維持するので、部屋から部屋へ移動しても温度に変化が生じにくく、常に過ごしやすい空間が実現する。従来は室内のエアコンをつけることで、部分的な表面温度だけが調整されていたが、居住空間全体の表面温度が安定することで、体感温度も良好だという。
搭載された外気洗浄フィルターで、屋外のほこりや花粉など10ミクロン以上の粒子を約82%カットして、クリーンな外気を取り入れ、清潔なスペースを保持する。フィルターを高性能フィルターに交換した場合は、身体に影響のあるPM2.5も減らす。
年中電源を切る必要がなく、常に床から天井まで温度が安定しているので、上下間の室温にムラがないため、暑さ、寒さが苦手なペットにとっても生活しやすい。
長期出張や外出の多いご家族などは、外出時に緩和運転(冷暖房を必要としない場合に、通常より設定温度を緩和し運転するモード)を使用すれば、省エネで快適性をキープする。外出の度にエアコンや床暖房のオン・オフを繰り返すよりも、緩和運転による連続運転の方が省エネになるという。
すでに、床快 fullは、2020年1月下旬に竣工予定の東京都江東区のタワーレジデンス「プラウドタワー亀戸クロス」やマンション「プラウド文京千駄木ヒルトップ」「プラウド高田馬場」で導入が決定している。
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