ニュース
剥がれない、低コストのコンクリート床仕上げ新工法を開発:新工法
モノリスコーポレーションは、高品質と低価格を追求したコンクリート床仕上工法「メクレーンポリッシュ工法」を開発した。品質確保を最終仕上げのポリッシュに集約することで、高品質ながらコスト・工程を徹底的にカットし「低価格」を実現した。
モノリスコーポレーションは、高品質と低価格を追求したコンクリート床仕上工法「メクレーンポリッシュ工法」を開発し、2021年12月にリリースしている。
同社が独自開発した、特許取得済の再振動機能付液体散布機「メクレーン」を使用してコンクリート内部の空隙を除去、表面剥離を抑制した下地を形成し最終仕上げにポリッシュすることにより、「剥がれない」コンクリート床を実現している。
積層構造のコンクリート床において、従来の一発直仕上の施工では生コンクリートの扱いが非常に難しく、結果として度重なる手直しや瑕疵問題が多く発生している。さらに職人の拘束時間も長く、長時間残業を生みコスト増は避けられなかった。
メクレーンポリッシュ工法では、度重なる手直しによっておこなわれていた品質確保を、最終仕上げのポリッシュに集約することにより、コスト・工程を徹底的にカットし「低価格」を実現した。
職人の拘束時間の削減により労働問題の解決への一助となり、使用機械の大半を電動式とすることで、従来のガソリン燃料式よりもCO2の排出を削減した。さらに、従来工法で発生する粉塵(じん)や廃棄物を大幅にカットし、作業環境の改善にも寄与する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- プレキャストセグメント橋で3次元計測技術による出来形管理を実施、鹿島建設
鹿島建設は、西日本高速道路発注の「吉野川大橋工事(徳島南部自動車道 吉野川サンライズ大橋)」で3次元デジタルカメラによる出来形管理を実施した。今後は、3次元デジタルカメラによる出来形管理を、吉野川大橋のようなプレキャストセグメント橋だけでなく、プレキャスト部材を活用した多様な工種に展開することも検討し、より一層の生産性と品質の向上につなげていく。 - 三井住友建設がスプリンクラー配管向けの工法を開発、配管敷設作業で生産性が20%向上
三井住友建設は、ヤマトプロテックや三井化学産資と共同で、共同住宅におけるスプリンクラー配管の「パラソループ工法」を開発した。新工法は、天井スラブ面に敷設するスプリンクラーの主配管をループ状にするもので、在来工法(ヘッダー工法)と比べて配管長を約40%削減し、敷設作業の省力化により生産性を約20%高めた。 - ボイラ内足場組み立ての課題解消、75%の省人化を実現する伸縮足場
JFEエンジニアリングと日綜産業は、作業人員の75%削減と足場工事の2日短縮が実現し、作業員の技量に左右されずに均一の仕上がりで組める新型の伸縮足場「アンブレラ・デッキ」を開発した。 - 新たな床版取替工法、鋼桁あるいは大型クレーンを配置する橋端部の補強が不要
三井住友建設は、橋梁(きょうりょう)の大規模更新事業における床版取替工事で、合成桁橋での鋼桁あるいは大型クレーンを配置する橋端部の補強を不要とした施工方法として、「架設機を用いた床版取替工法」を開発し、「中国自動車道(特定更新など)蓼野(たでの)第二橋他3橋床版取替工事」に適用した。今後は、今回の施工実績を基に改良を重ね適用範囲拡大により現場での展開を図る。