小田急不動産が不動産オーナー向け収支電子化ツール「WealthPark ビジネス」を導入:不動産テック
小田急不動産は、資産管理/運用アプリケーション「WealthPark ビジネス」を導入し、賃貸不動産オーナー向けに、収支の電子化対応やチャットでのコミュニケーション円滑化につなげる。
小田急不動産は、WealthParkが提供する賃貸不動産オーナー向けの資産管理/運用アプリケーション「WealthPark ビジネス」を2022年3月に導入したことを公表した。
オーナーとのコミュニケーションがチャットで円滑化
近年、不動産賃貸取引や管理では、入居申込や重要事項説明のオンライン化など、デジタル技術を活用した業務推進の手段も増え、業界全体でDX活用が進んでいる。
また、賃貸管理業法の改定やコロナ禍での顧客との接し方など、さまざまな変化があるなかで、賃貸不動産オーナーへの適切な報告やタイムリーなコミュニケーションの重要性は一段と高まっている。
そこで、小田急不動産では、オーナーにとっても、収支の電子化対応や情報の一元管理を通じて、今まで以上に自身の資産状況を可視化し、管理体制の満足度を高めるため、WealthParkビジネスの導入に至った。
WealthPark ビジネスは、不動産賃貸管理の収支などがスマートフォンアプリやWebサイトで確認できる不動産オーナー向けの資産管理ツール。不動産オーナーは、スマホやWebサイトで手軽に、各月や年間の収支が一目で分かるようになる。これにより、紙やPDFデータなどの収支報告書に比べ、賃貸経営の状況やキャッシュフローがよりリアルタイムで、最適な形で“視覚化”され、さらなる投資収益の向上に向けて打つべき施策の策定が容易となる。
また、電話や電子メール、FAX、郵送などの複数チャンネルを通じたコミュニケーションから、WealthPark ビジネス内での利便性、即時性、保存性の高いチャットへ移行することで、オーナーコミュニケーションをより円滑なものにし、不動産オーナーの満足度向上、管理業務の効率化、より付加価値の高いサービス提供を図ることが可能になる。
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