特集
向こう側が透ける!商品棚の前に設置可能、シースルー型の自己発光型デジタルサイネージ:第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−(2/2 ページ)
L&Sが提案する有機ELディスプレイを採用したデジタルサイネージは、透過型でガラス窓から外を見るように、向こう側が透けて見えるので商品の前にも置ける。自己発光もするので、設置場所の明るさにも影響を受けにくく、加えて、軽量かつ薄型で、今までは設置できなかった場所や新たな用途でも活用が見込める。
最小サイズは55インチ、2022年冬のリリースを目標に30インチ型をデザイン中
ブースで披露したのは、55型のディスプレイ。今のところ、透過型の有機ELディスプレイのサイズは同サイズのみで、55型よりも大型で表示したい場合は、2枚、4枚、9枚と複数のディスプレイを組み合わせる。
L&Sでは、現在、同じシースルータイプで30インチのディスプレイをデザイン中という。55インチと30インチの2サイズ展開となれば、透過型有機ELディスプレイの利用場所がさらに広がることになる。
販売展開について申氏は、展示会開催の時点では日本での導入実績がまだ無いとしながらも、「韓国ではバスの窓ガラス、商業施設、案内カウンターなどにも採用されている。日本では、オープンなスペースで、透けて見えるディスプレイが使われることがまだ多くはないため、積極的に提案をしていく」と日本での市場開拓に期待を寄せた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−:施工は壁に貼るだけの柔らかい温湿度・照度センサー、CO2センサータイプなども開発中
DICは、壁や柱などに貼るだけで取り付けられ、温湿度・照度センサーとして機能する無線センサー「ハッテトッテ(屋内用)」と屋外で使える「ハッテトッテ 防水型」を開発した。さらに、現在、「ハッテトッテ CO2センサー」「ハッテトッテ 距離センサー」「ハッテトッテ ビーコン発信機能」の開発を進めている。 - 第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−:ビルメンテナンスのニーズに合わせたセンサーの提供を実現、オムロン
オムロンは、ビルメンテナンス用のセンサーに関して、これまで部品の単体売りをメインに行っていたが、顧客の課題解消にダイレクトにつながるセンサーの販売を目的に、多様なセンサーモジュール、電源モジュール、オプションモジュールを組み合わせて、ニーズに即したセンシングシステムを提供可能な体制を構築した。 - 第6回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−:抗ウイルス・抗菌グレードのパーテーション、消毒剤による拭き掃除でも外観に変化無し
三菱ケミカルインフラテックは、受付や対面業務で飛沫防止に用いられているパーテーションパネルに採用されているアクリル樹脂板「アクリライト」の抗ウイルス・抗菌グレードとして「アクリライトBX」を開発した。 - 第5回 住宅・ビル・施設Week:抗菌の素材から開発、ヤマダ電機グループの住宅メーカーがwithコロナの住まいを提案
ヤマダホームズは、ヤマダホールディングスの一員として、災害に強い設備を備え、健康に留意したスマートハウスの実現を目指している。コロナ禍にあっても、抗菌・抗ウイルスの素材や部材の開発、24時間の換気システム、ウイルスを居住スペースに持ち込まない導線設計など、各種の対策を用意している。 - 第5回 住宅・ビル・施設 Week:「日常の延長線上にある防災」積水ハウスが示す、自然災害の時代を生き抜くヒント
現在、住宅の堅牢性に関する技術は、台風や地震などで簡単には倒壊しないレベルに到達している。しかし、災害の発生そのものを止めることはできない。防災・減災で重要なのは、日常の生活の中で常に災害を意識して準備を怠らないことだ。 - 第5回 住宅・ビル・施設 Week:BIMをiPadで“見える化”する現場特化のアプリ登場、設備ベンチャーが自社開発
2020年4月に設立した空観エンジニアリングは、現場での閲覧に特化したBIMモデル用のアプリ「空観ビューワー」を開発した。BIMモデルをiPad上で表示することで、手戻り防止や現場での情報共有、トラブルへ即対応などが可能になる。