石川県白山市で延べ2.3万m2の物流施設が竣工、大和物流:リテール&ロジスティクス
大和ハウスグループの大和物流は、石川県白山市で開発を進めていた物流施設「金沢物流センター」が2022年3月25日に竣工したことを同年4月4日に発表した。
大和ハウスグループの大和物流は、石川県白山市で開発を進めていた物流施設「金沢物流センター」が2022年3月25日に竣工し、同年4月3日に稼働を開始した。
北陸自動車道「美川IC」から約2キロの場所に位置
北陸エリア(富山県、石川県、福井県)は、地域に根ざしたものづくり産業の振興で賑(にぎ)わっており、首都圏、中京圏、近畿圏の三大都市圏と等距離に位置する交通利便性から、日本海側を代表する工業地域として発展してきた。アジア諸国への海運アクセスにも優れることから、港湾や空港、貨物鉄道駅などへの幹線道路の整備も推進されており、国際物流拠点として重要な役割も担っている。
大和物流では、北陸エリアで、物流不動産を含め5棟の物流センターを運営してきたが、各拠点ともに満床が続いていたことから、事業基盤の強化を図り、物流需要の増加に対応するため、金沢物流センターの開発に至った。
開発地は、北陸自動車道「美川インターチェンジ(IC)」から約2キロの場所にあり、「徳光スマートIC」から約3.1キロのエリアに位置し、北陸エリアの主要都市に短時間でアクセスできる。加えて、北陸自動車道を利用することで、関越自動車道や東海北陸自動車道、名神高速道路などへもアクセス可能なことから、首都圏や中京圏、近畿圏への広域配送拠点として使える他、「金沢港」から約15キロの地域に立地するため、東アジアの国際物流拠点としても機能する。
金沢物流センターは、地上2階建てで、全フロアの床荷重は1平方メートル当たり2.0トン、梁(はり)下有効天井高は5.5メートル以上、柱間隔は10メートル以上。倉庫の1階には中央車路方式を採用しているため、天候に左右されることなく屋内で入出庫作業を行え、ドックレベラーを2基完備したトラックバースでは、海上コンテナやロールボックスパレットなど多彩な貨物を取り扱える。
環境配慮に関して、屋上に約1000キロワットの太陽光パネルを敷設し、発電した電力を施設内で利用するとともに、固定価格買取制度(FIT)を通して余剰電力を売電する。さらに、2023年度をめどに、大和ハウスグループが建設、運営、管理する再生可能エネルギー発電施設の再生可能エネルギー価値(トラッキング付非化石証書)を付加した電力を採用し、施設運営に要する電力を100%再生可能エネルギーとする見込みだ。また、省エネ性に優れるLED照明を全館に導入し、環境に配慮した省エネルキー運営を図っている。
金沢物流センターの概要
金沢物流センターは、高床式のS造地上2階建てで、延べ床面積は2万3816.74平方メートル。所在地は石川県白山市松本町889番他37で、敷地面積は2万2530.03平方メートル。搬送設備は、4基の貨物用エレベーター(3.5トン用は3基、4.5トン用は1基)、2基の垂直搬送機(2.0トン用)。アクセスはJR北陸本線「加賀笠間」駅から約2.0キロ。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、着工は2021年2月15日で、竣工は2022年3月25日、稼働は2022年4月3日。
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