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ハウスコムの間取り図を他社が購入できるSaaS「らくマド」:不動産テック
ハウスコムテクノロジーズは、ハウスコムが作成した間取り図を他社が使用できるよう、Web上からダウンロード販売するSaaSサービス「らくマド」を提供している。不動産業界の生産性向上と繁忙期の業務効率化に貢献する。
ハウスコムのグループ会社であるハウスコムテクノロジーズは、SaaSサービス「らくマド」を2022年1月27日より提供している。
らくマドでは、不動産賃貸仲介業であるハウスコムが所有する間取り図をWeb上で外販するサービスだ。利用は、1件当たり330円(税込み)からで、チケット制だ。
ハウスコムテクノロジーズは、ハウスコム店舗から間取り図の製作依頼を受け、年間約20万件の間取り図を製作している。ハウスコムテクノロジーズの間取り図製作管理システムの中で、ハウスコム店舗から製作依頼のあった間取り図データ分をクラウド上にSaaSサービスとしてデータ連携を行うことで実現している。
不動産業界では、同じ物件の間取り図を複数の会社がそれぞれ製作し、ネット掲載や店舗での物件紹介に活用することが業界の商習慣となっている。また、特に1〜3月の繁忙期は、応対、案内の業務に追われている。
そこで、ハウスコムが製作している間取り図の有効活用により、不動産業界における間取り図製作にかかるコスト削減のほか、業務効率、生産性向上など「働き方改革」を推進できると考え、サービスの開始を決定したという。
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