TISが「ロケーションデータ分析販売サービス」提供開始:不動産テック
TISは、DX事業における新たな取り組みとして、都市開発、不動産事業者向け「ロケーションデータ分析販売サービス」の開始を発表した。全社統合型マーケティング基盤「TIS MARKETING CANVAS」の一サービスとして提供し、事業者のマーケティング課題に対応していく。
TISは、DX事業における新たな取り組みとして、都市開発、不動産事業者向け「ロケーションデータ分析販売サービス」の開始を発表した。全社統合型マーケティング基盤「TIS MARKETING CANVAS」におけるサービスとして提供し、事業者のマーケティング課題に対応していく。
スマートフォンの普及により、消費者は容易に情報収集が行えるようになり、事業者もスマートフォンを活用した販促施策などに力を入れている。それに伴い、スマートフォンの位置情報ビッグデータは有用な情報として注目されている。一方、これらのデータの活用方法が分からない、などの課題も聞かれる。
同サービスは、近年需要が高まっている「位置情報・行動データ」の利活用ソリューションで、TISとレイ・フロンティアが、事業者の許諾を得て収集、蓄積したロケーションデータをもとに、ビジネス課題に沿って人々の行動特徴を分析し、データとレポートを提供する。自社で分析基盤を持つ事業者には、個人が特定できない形に加工したRAWデータを提供する。
平均3〜5秒ごとに取得する位置情報により、人々がどこにどのルートで訪れ、どのくらい滞在したのかなど、ユーザーのカスタマージャーニーを描き、潜在的なニーズを可視化できる。また、性別や年齢、居住地などのデモグラフィックも確認でき、ペルソナ作成も可能だ。新規出店地の検討やキャンペーン施策実施前後の人々の行動変化の分析などに活用できる。
また、スマートシティやMaaSなどの都市計画において人の流れや移動手段のシミュレーション、パーソントリップ調査、テナント来訪者の属性や立ち寄り場所などを可視化して分析し、不動産管理の効率化に活用できる。専門アナリストがビジネス課題のヒアリングからデータ活用支援までトータルにサポートする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- BIMを活用した“不動産管理DX”のゴール、東京オペラシティの維持管理にBIM連携でFM高度化
従来の不動産業界のとくに管理部門では、担当者の経験やノウハウに依存していた。暗黙知を脱するためには、AIやクラウド、そしてBIMを活用した“不動産管理DX”を実現することが避けては通れない。仮に不動産情報がBIMと連携すれば、維持管理の高度化や生産性の向上、さらには施設の長寿化やコスト最適化ももたらされる。 - 不動産情報を地図上で一元管理するパスコの仲介業者向けサービス、ニーズとのマッチングで「両手仲介」へ
パスコは、不動産仲介向けに、不動産情報を地図上で可視化し、一元管理と情報共有が可能なサービス「LandManager Realestate(LMR)売買版」の提供を開始した。LMRでは、担当者のノウハウや知見に依存することなく、クラウド方式の不動産仲介業務に特化したシステム上で売物件情報と購買ニーズの情報をマッチングさせ、営業機会の損失を防ぎ、ビジネスチャンスの最大化が図れる。 - リスク情報プラットフォーム「OPx」に不動産データ企業のプロパー社が参加
応用地質とパスコが進めるリスク情報プラットフォーム「OPx」に、シンガポール不動産テックベンチャーのプロパー社が参加。OPxのコンテンツとして、プロパー社提供の「不動産流通量の推移」「不動産価格の推移」を追加する。 - デベロップジャパン、動画利用のDXソリューションパッケージ「GEO-DAM」本格提供
デベロップジャパンは、動画広告作成から配信、分析までを統合・自動化した動画エリアマーケティングDXソリューションパッケージ「GEO-DAM」を2021年9月から本格的に提供開始した。効率的かつ安価なプロモーションを実現することで、従来のチラシ広告に換わる精度の高い顧客獲得を実現する。