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セメダインが建築構造接合に適用可能なシートを開発、作業員の約50%削減に有効製品動向

セメダインは、建築構造接合に適用可能な構造用接着シート「ATLAS」を開発した。ATLASは、部材の接合に役立つもので、天井改修工事や耐震補強工事、事務所を稼働しながらの工事、複雑な形状の金物取り付け、新築大型設備固定といった幅広い場面での適用が期待されている。

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 セメダインは、建築構造接合に適用可能な構造用接着シート「ATLAS(アトラス)」を開発したことを2022年2月4日に発表した。

複雑な形状の金物や建材の不陸にも対応

 ATLASは、建物の梁(はり)や鉄骨柱などの取り合い部分をボルト・ビスで接合する際に、あらかじめ挟み込むことで、面接合により耐力向上を図れる。さらに、施工時の使いやすさを考慮し、新たに開発した構造用接着剤を特殊樹脂シートに含浸させ、異なる成分を含有した2つの接着剤を1つのパックに収納することを実現した。


構造用接着シート「ATLAS」(左)と混合後の状態(右) 出典:セメダインプレスリリース

 これにより、接着剤の計量が不要となる他、パックのまま混合することができ、手が汚れることなく、接着剤の混合状態は透明フィルムの上から簡単に確かめられ、混合不良なども発生しにくい。

 使用されている特殊樹脂シートには、柔軟で復元性の高い特殊スポンジを採用したことで、現場で複雑な形状の金物や建材の不陸にも対応する。

 また、セメダインは清水建設と共同で、ATLASを用いた工法を開発し、2021年9月には清水建設が都内で保有する技術研究所本館で行われた天井改修工事の一部に導入して、実施工で検証した結果、従来工法と比較して作業員を約50%減らせることが判明した。

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