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両面テープだけで内装パネルの施工が実現、3Mが建築内装分野に本格参入人手不足と工期の遅れを解決!(1/3 ページ)

スリーエム ジャパンは、建築内装仕上げに特化した両面テープ「3M VHB テープ Y-4800-12建築パネル仕上げ用」を発売する。日本で初めて壁ボード用の接着剤と同等のJIS規格をクリアした両面テープで、施工時間の短縮や作業者の負担を軽減し、内装仕上げ市場が抱える人手不足や工期遅延といった課題解決を目指す。

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 スリーエム ジャパンは2019年8月1日、内装パネルの施工を両面テープだけで可能にする「3M VHB テープ Y-4800-12建築パネル仕上げ用」を発売する。発売に先立ち、2019年7月23日には東京・品川区のスリーエム ジャパン本社で、新製品発表会が開催された。

壁ボード用接着剤と同等の強度を有する両面テープ

 35年以上の歴史がある3M VHB テープは、一般的な両面テープに対し、10倍もの剥離(はくり)強度を有する。ラインアップには、変形に追従し、屋外での過酷な環境に耐える製品もあり、海外ではガラス施工など外装用途でも使用されることが多いという。

 今回発売する新製品は、国内の内装仕上げ用に特化して開発された両面テープとなる。これまで内装仕上げの現場では通常、1次固定用として両面テープが使われることはあったが、実際のパネル貼りは、ガンタイプの接着剤で塗布していた。この塗布作業で困りごとだったのが、カートリッジの交換に手間がかかり施工時間を要することや液体のため調整が難しく人によって塗布量にバラつきが出ること、さらに現場が汚れてしまうという問題があった。


「3M VHB テープ Y-4800-12建築パネル仕上げ用」を使ったパネル貼りの施工デモ

「3M VHB テープ Y-4800-12建築パネル仕上げ用」をタテヨコに貼ってパネルを重ねてしっかり吸着させれば施工が完了する

 一方で、既存の仮止めテープは、強度が足りず、多様な素材には接着できないことがハードルだった。そこで3Mは、テープの粘着剤を見直し、壁ボード用接着剤と同等の強度(日本工業規格:JIS A 5538)を保有する製品を開発した。パネル1枚(910×2420ミリ)あたり、テープ1巻き(1000平方センチ)を使用した試験結果では、2トン以上の引っ張り強度が認められ、JISの要求強度を満たすことが実証されている。

 強度以外では、石こうボード、メラミン化粧板、アルミ複合板、化粧ケイカル板に使える素材対応の他、冬場でもテープが固まりにくい接着力、長距離を貼った場合にテープを一気に剥がしても剥離紙が切れにくいなど、現場の声を反映した製品設計となっている。


従来工法との比較

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