千葉県白井市で延べ3.8万の物流施設が着工、シーアールイー:リテール&ロジスティクス
シーアールイーは、2022年12月末の竣工に向け千葉県白井市で計画を進めていた物流施設「ロジスクエア白井」が着工したことを公表した。
シーアールイーは、千葉県白井市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア白井」が2021年11月30日に地鎮祭を行い、同年12月1日に着工したことを発表した。
使用電力を全てグリーン電力
開発地は、千葉県内陸部の工業団地では最大規模の白井工業団地内に位置し、周辺には大規模な工場と倉庫が林立しており、24時間操業可能な工業専用地域に立地している。さらに、常磐自動車道「柏インターチェンジ(IC)」と東関東自動車道「千葉北IC」を国道16号線で結ぶ中間地点にあり、今後国道464号北千葉道路の延伸により、交通利便性の向上が見込まれるエリア。
ロジスクエア白井は、地上3階建てで、1階と2階にトラックバースを備えたマルチテナント型物流施設。大型車両が直接2階へアクセス可能なスロープを搭載し、計36台の大型車が同時接車可能とする。1階と2〜3階(メゾネットタイプ)は2分割に対応し、最小区画面積を約4776平方メートルとして、最大4テナントへの分割賃貸を実現する見通しだ。
倉庫部分は、基本スペックとして、外壁に金属断熱サンドイッチパネルを取り付け、倉庫内の全防火区画壁に耐火断熱パネルを採用し、床荷重は1平方メートル当たり1.5トン(2.0トンのフォークリフト対応可)で、有効高さは一部を除き各階5.5メートル以上とする。
庫内の照度は平均300ルクスを確保し、昇降設備については積載荷重が4.1トンの荷物用エレベーターを標準で4基設ける。加えて、2基の垂直搬送機やドッグレベラーの増設を可能とする構造とし、庫内空調設備を配置する際に必要な配管ルートや室外機置場の確保、事務所スペースの増床を想定した法的な対応など、入居テナントの将来ニーズにも応じられるように仕上げる。
環境配慮に関して、全館にLED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した施設として、国土交通省が推進している「BELS」の認証を取得予定だ。また、屋根全面で太陽光発電システムを導入して自家消費するとともに、エンバイオC・エナジーから再生可能エネルギーを調達することで、ロジスクエア白井の使用電力を全てグリーン電力とする。
ロジスクエア白井の概要
ロジスクエア白井は、S造地上3階建てで、延ベ床面積は3万807.72平方メートル。所在地は千葉県白井市中で、敷地面積は約1万6792平方メートル。用途地域は工業専用地域で、主要用途は倉庫(倉庫業を営む倉庫)。設計・施工は熊谷組が担当し、着工は2021年12月1日で、竣工は2022年12月末を予定している。
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