建機レンタル会社向け業務効率化のクラウドサービス「i-Rental 受注管理」の提供開始:導入事例
SORABITOは、建機レンタルの稼働管理や整備点検、入出庫予定などの業務を効率化するクラウドサービス「i-Rental 受注管理」の提供を開始した。
SORABITOは、建機レンタルに関わる稼働管理や整備点検、入出庫予定といった一連の業務を効率化するクラウドサービス「i-Rental(アイレンタル) 受注管理」を2021年10月20日から提供開始する。
第一弾でキナンに、2021年2月に発表したオンラインレンタルアプリを簡単に作成できる「i-Rental 注文アプリ」(旧サービス名「レンタルアプリ」)とともに導入した。
建機レンタルの稼働管理、整備点検、入出庫予定の業務を効率化
SORABITOは、「建設機械×IT」をテーマに建機卸・総合商社の建機業界経験者と、リクルート、Amazon、freeeなどのIT業界出身者を中心に構成し、2021年2月には建設会社向けにオンラインレンタルアプリを作成できる営業支援クラウドサービス「i-Rental 注文アプリ」をリリースするなど、国内の市場規模2兆円を超える「建機レンタル業界のDX」に取り組んでいる。
i-Rental 注文アプリは、建機レンタル会社が自社専用の建設会社向けオンラインレンタルアプリを簡単に作成できるSaaS型のプロダクト。貸し出しや返却注文をはじめ、現場や担当者ごとの注文管理、顧客ごとに情報提供できるマーケティングの各機能を備え、顧客とレンタル会社間のコミュニケーションが効率化する。結果としてレンタル会社の営業マンは、効率化で生まれた時間を営業提案や新規顧客開拓に注力できるため、売上増加につながる。
新たに提供を開始する「i-Rental 受注管理」は、建機レンタルに関わる稼働管理・整備点検・入出庫予定業務を効率化するクラウドサービス。建機レンタルの現場では、多種多様な商品で受注が発生し、それに応じた機械の手配を迅速に行うために、部署間の口頭による情報共有や確認の手間やデータの多重入力が発生している。そこで、受注管理の導入により、在庫状況、予約状況、整備状況を可視化し、レンタル会社内部の業務のペーパレス化に加え、業務対応のスピード化が見込める。
受注管理の主な機能のうち、稼働管理は営業所内や複数の営業所間で機械の稼働情報を共有し、配車可能な機械を瞬時に把握して、その場でシステムに予約登録できるため、スピーディーでミスのない受注が実現。
入出庫の機能では、予約情報をもとに、毎日の入出庫予定表を自動作成し、サービス担当が入力する点検や整備など情報も同期されるので、機械ごとの出庫可否の判断が可能になる。整備点検は、建機ごとの点検簿を自動表示し、点検はタブレットやスマホで行え、撮影した写真もその場で添付。機械が返却されたら、一覧のステータスを表示し、機械ごとの整備状況を把握することができる。過去の整備履歴も、同じファイル内に格納されるため、情報確認の手間が大幅に削減される。
建機レンタルを中心に全国で営業展開しているキナンで、i-Rentalの注文アプリと受注管理の導入が決定した。注文アプリについては今秋以降、順次提供を開始する。また、注文アプリと受注管理をデータ連携させることで、レンタルの案件獲得からレンタル実務までを一気通貫でカバーした業務環境の提供を目指す。
今後、SORABITOでは、建機レンタル会社向けサービスをi-Rentalシリーズとして打ち出し、既にSaaSの注文アプリと同様に、受注管理も個社向け開発から、SaaS事業への切替えも検討する。
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