埼玉県新座市で総延べ19万m2の物流施設プロジェクトが満床稼働で竣工、清水建設:リテール&ロジスティクス
清水建設は、埼玉県新座市で開発を進めてきた物流施設「S・LOGI新座プロジェクト」の最終棟「S・LOGI新座East2」が2021年6月に竣工したことを発表した。なお、S・LOGI新座プロジェクトは、先に竣工した物流施設「S・LOGI新座West」「S・LOGI新座East1」を含め、総投資額は約400億円で、総延べ床面積は19万平方メートルに上る。
清水建設は、埼玉県新座市で2021年6月に竣工した物流施設「S・LOGI新座East2」を2021年7月27日から本格稼働させている。
AIを活用した「早期火災検知システム」を実装
開発地は、都心から25キロ圏の新座都市計画事業の大和田二・三丁目地区土地区画整理事業区域内に位置する。さらに、「関越自動車道所沢インターチェンジ(IC)」から約2キロの場所にあり、「外環自動車道和光IC」からは約7キロで、JR武蔵野線「新座」駅・JR貨物新座ターミナルからは約1キロと交通利便性に優れ、首都圏向けの物流施設として最適な場所に立地している。
S・LOGI新座East2は、S造・RC造地上4階建てで、施設内には、化粧品の充填作業などに対応できる1640平方メートルのクリーンルームを配置するとともに、火災リスクに対するBCPニーズに応えるため、AIを活用した「早期火災検知システム」を実装した。早期火災検知システムは、誤検知することなく高精度かつ早期に火災を検知する高機能防災システム。
S・LOGIシリーズとは?
清水建設は、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性」と「可変性」を重視した物流施設の賃貸事業「S・LOGIシリーズ」を2007年から展開している。S・LOGIシリーズでは、S・LOGI新座を含め、これまでに首都圏5カ所で計7棟の施設開発を終え、保有物件はいずれも満床で稼働している。
S・LOGI新座は、清水建設のさまざまな部署が一体となって、地権者の取りまとめや土地の造成、設計・施工・運営管理などを手掛けた「S・LOGI新座West」「S・LOGI新座East1」、S・LOGI新座East2の3棟で構成される。S・LOGI新座Westは、延べ床面積が13万平方メートルで、1フロア当たりの床面積は2万7000平方メートルを誇り、1区画は7000平方メートルから使えるマルチ型物流施設。S・LOGI新座East1は、延べ床面積が4万平方メートルで、幅広いニーズに応えられるBTS型物流施設。
各物流施設は、優れた機能性と利便性の高い立地条件が評価され、3棟全てが満床稼働を迎えた。なお、3棟の屋上スペースには、総面積が3万8000平方メートルの太陽光発電パネルを設置し、年間約4800メガワットアワー(MWh)の電力をFIT電源として創出する。
S・LOGI新座East2の概要
S・LOGI新座East2は、S造・RC造地上4階建てで、延べ床面積が2万30平方メートル。所在地は埼玉県新座市大和田で、敷地面積は1万1平方メートル。用途は物流倉庫(一部工場)。工期は2020年3月〜2021年6月。
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