東大阪市で延べ2.7万m2の物流施設が着工、大和物流:リテール&ロジスティクス
大和ハウスグループの大和物流は、大阪府東大阪市で延べ2.7万平方メートルを超える物流施設「(仮称)東大阪宝町物流センター」の開発を進めている。
大和ハウスグループの大和物流は、大阪府東大阪市で計画を進めていた物流施設「(仮称)東大阪宝町物流センター」が2021年8月18日に着工したことを発表した。
床荷重は1平方メートル当たり2トン
国土交通省の調べによれば、大阪府は、近畿圏のみならず中四国や北陸へのアクセス性に優れている他、臨海部や内陸部を中心に商工業が発展していることが影響し、2020年6月に営業倉庫の入庫高が全国2位となった。
とくに内陸部では、交通利便性の高さから商業施設やマンションの建設が進んだことで大規模な用地が不足している一方で、BCPの観点から津波や高潮などの自然災害リスクが低い地域で物流施設の需要が高まっている。
そこで、大和物流は、土地の情報を豊富に持つ大和ハウスグループの総合力を生かし、大阪府内陸部の用地を取得して、東大阪宝町物流センターを開発するに至った。
計画地は、阪神高速13号東大阪線の「水走インターチェンジ(IC)」から約1キロの場所に位置しており、大阪市中心部まで約30分圏内の場所に存在し、配送拠点として適している。さらに、大阪外環状線(国道170号線)が隣接しているため、大阪市近郊の主要都市部に荷物を運送しやすい。周辺には、住宅地が多く、近鉄けいはんな線「新石切」駅があり、雇用確保の面で他の施設比較して優位性がある。
東大阪宝町物流センターは、低床式ホームを採用し、床荷重は、建材や機械といった重量物の取り扱いに応じられるようにするために、1平方メートル当たり2トンの仕様とする。各階の梁(はり)下有効天井高は5.5メートルで、搬送設備は、4基の貨物用エレベーター(3.6トンが3基と4.6トンが1基)や2基の垂直搬送機(両基ともに1.5トン)を備える。建物の開口スペースは約20台の大型トラックが同時に接車できるようにする。
東大阪宝町物流センターの概要
東大阪宝町物流センターは、低床式のS造地上3階建てで、延べ床面積は2万7929.77平方メートル。所在地は大阪府東大阪市宝町1529番4他で、1万9688.18平方メートル。アクセスは近鉄けいはんな線「新石切駅」から約750メートル。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、竣工は2022年9月28日で、稼働は2022年9月29日を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 大和ハウス工業らが大阪府で延べ11万m2超えの物流施設を開発
大和ハウス工業とフジタは2015年10月に、茨城市の彩都東部中央東土地区画整理事業地内で、産業団地「茨木北テクノタウン」の開発をスタートし、既に茨木北テクノタウンの3区画で物流施設が稼働している。両社は2020年11月1日に、茨木北テクノタウンで、最大10社のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設「DPL茨木北」の開発に着手した。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。 - 三井不動産が新たに物流施設を7件開発、総延べ床面積は約390万m2に
三井不動産はこのほど、新たに物流施設を7件開発することを発表した。新規開発施設7物件を含めた三井不動産の物流施設は、合計47物件で、総延べ床面積は約390万平方メートルに及び、累計投資額は約6100億円に達する。 - ヒューリックが物流施設の開発事業を始動、第1弾は江戸川区で延べ1.9万m2の物流施設
ヒューリックは、物流施設開発事業の第1弾として、東京都江戸川区で「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手した。ヒューリックロジスティクス葛西の開発プロジェクトは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の未利用容積(約100%分)を活用した増築として行う。