神奈川県相模原市で延べ約33万m2の多機能物流施設が竣工、日本GLP:リテール&ロジスティクス(3/3 ページ)
日本GLPは、神奈川県相模原市で開発を進めていた物流施設「GLP ALFALINK 相模原1」と共用棟「リング」が竣工したことを公表した。共用棟を含むGLP ALFALINK 相模原1の延べ床面積は33万1348平方メートルで、施設内には人材派遣会社や物流機器のレンタル会社が入居している他、配送会社のターミナルも設置されるなど、従来の物流施設とは一線を画す企業が入居している。
免振装置で地震の揺れを4分の1に低減
BCP対策に関しては、免振装置を建物の下部に取り付けることで、地震の揺れを4分の1に低減している。さらに、非常用発電機を施設内に搭載し、災害時にも72時間の電力供給を実現している他、雨水と井戸水のろ過システムを導入しており、断水時でも給水が可能。加えて、建設地は、周囲より地盤を3メートル高くして、標高を107メートルとし、近隣にある相模川が洪水しても浸水リスクが低い。
環境配慮については、体に良い食事の提供やメンタルサポートの取り組みを評価され、環境や健康を意識した建物を認定する「WELL認証(WELL Building Standard)」の予備認証を取得した。また、屋根に発電容量が2.8メガワットの太陽光発電設備を設置し、施設内には省エネ設備などを採用して、環境認証システム「LEED」の最高ランク「ゴールド」を獲得する見込みだ。
GLP ALFALINK 相模原1の概要
GLP ALFALINK 相模原1は、免振構造のRC造地上5階(一部6階)建てで、共用棟を含めた延べ床面積は33万1348平方メートル。所在地は神奈川県相模原市中央区田名で、共用棟を含めた敷地面積は13万6660.85平方メートル。アクセスは、圏央道「相模原愛川インターチェンジ(IC)」から約4.3キロの場所にあり、「相模原IC」から7.1キロのエリアに位置している。設計・施工は竹中工務店が担当し、着工は2020年2月。
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