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神奈川県相模原市で延べ約33万m2の多機能物流施設が竣工、日本GLPリテール&ロジスティクス(2/3 ページ)

日本GLPは、神奈川県相模原市で開発を進めていた物流施設「GLP ALFALINK 相模原1」と共用棟「リング」が竣工したことを公表した。共用棟を含むGLP ALFALINK 相模原1の延べ床面積は33万1348平方メートルで、施設内には人材派遣会社や物流機器のレンタル会社が入居している他、配送会社のターミナルも設置されるなど、従来の物流施設とは一線を画す企業が入居している。

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マルチテナント型物流施設に3温度帯の冷凍冷蔵倉庫

 マルチテナント型物流施設のGLP ALFALINK 相模原1は、免振構造のRC造地上5階(一部6階)建てで、1階には、西メインエントランス、防災センター、冷凍冷蔵スペースが設置されている。西メインエントランスは、顔認証機能付きのセキュリティゲートを備えている。


西メインエントランスのセキュリティゲート

 セキュリティゲートは、日本GLPがモノフルと共同開発した専用アプリにユーザーがあらかじめ顔写真を登録し、搭載された顔認証端末に顔をかざすことで開くようになっている。

 専用アプリは、iOSとAndroidに対応しており、入館者の入退室時間と属性を蓄積でき庫内で働く就業者の管理が行え、共用部の予約やレストランでの注文と決済、敷地内に配置されたカメラ映像のライブ配信、災害情報の発信、専用シャトルバス運行状況の可視化にも応じている。防災センターは24時間・365日の常駐管理が可能。


西メインエントランスに隣接する防災センター

 冷凍冷蔵スペースはギオンが入居するエリアで、冷凍、冷蔵、常温の3温度帯で対象物を管理できる。「冷凍冷蔵倉庫はこれからニーズが高まると予想されている施設だ。GLP ALFALINK 相模原1では、GLPが用意した冷凍設備を取り付けた冷凍冷蔵倉庫を1階に設置した。今回の施設を契機に、マルチテナント型物流施設に冷凍冷蔵倉庫を設ける取り組みを推進していく」(帖佐氏)。


稼働に向け工事中の冷凍冷蔵スペース

 3階の倉庫スペースは、高床式となっており、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下天井有効高は5.5メートル。庫内のシャッターはトラックバースに面したものと一部の区画に装着されたものを電動で開閉できるようにし、深夜でも少人数で荷物の入庫業務を行えるようにしている。


3階の倉庫

 5階にはカフェテリアや佐川急便と西濃運輸のターミナルが配置されている。カフェテリアは食事を楽しめ最大110人を収容する。ターミナルは、佐川急便のものと西濃運輸のもので、トラックバースや柱スパンの仕様が異なる。


5階の西濃運輸のターミナル

 共用棟のリングは、デザイナーの佐藤可士和氏がデザインを手掛け、コンビニや保育施設、カフェが入居する予定で、敷地内では現在、フットサルやラグビーなどさまざまなスポーツを楽しめる多目的コートを建設中だ。


共用棟のリング

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