船橋市で「MFLP 船橋III」と「&PARK」が竣工、総延べ70万m2の大規模物流施設が完成:プロジェクト(1/3 ページ)
三井不動産は、物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク 船橋III」と緑地空間「&PARK」の竣工をもって、千葉県船橋市で2013年から開発を進めていた総延べ床面積約70万平方メートルの街づくり型ロジスティクスパーク「MFLP 船橋」が完成したことを発表した。
三井不動産は、千葉県船橋市で、開発を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP) 船橋III」と緑地空間「&PARK」が2021年6月30日に竣工したことを同日に公表した。
各倉庫のトラックバースは奥行きが13.5メートルでトラックを3台接車可能
MFLP 船橋IIIは、免震構造のRC・S造地上8階建てで、延べ床面積は約27万平方メートルを誇り、全ての階に倉庫とオフィスフロアを設けている。各階に設置された倉庫(トラックバースを含む)の面積は2万7000平方メートルで、梁(はり)下有効天井高は5.5メートルとなっており、床荷重は1平方メートル当たり1.5トン。
各倉庫のトラックバースは、奥行きが13.5メートルで、プラットフォーム高さが1メートルあり、トラックを3台接車可能で、海外で使用されることが多い大型の45フィートコンテナ車両も入庫できる。さらに、監視カメラが配置され、取得した映像はオフィスフロアで見られる。
それぞれの倉庫は、上り下り専用のランプウェイを持つダブルランプウェイ型で、庫内には空調設備とアイリスオーヤマ製の人感センサー付き照明「LICONEX」を完備している。LICONEXは、搭載された人感センサーで周辺に人がいない場合は照明の照度を下げ省エネに貢献する他、取り付けられた温湿度センサーとCO2センサーで庫内の温度、湿度、CO2濃度を測定し、ベースモジュールやWi-Fiを介して、オフィスフロアのPCに収集したデータを送れる。
オフィスフロアは、天井をスケルトンとすることで天井高3.6メートルを実現し、この天井高に合わせ、窓には床面から天井の高さまであるハイサッシを採用して、MFLP 船橋IIIに隣接する緑地空間や風景を眺められる環境を構築した。
入居者専用の共用部としては、エントランス、貸し会議室、ラウンジ、屋外テラスを設置した。1階にあるエントランスでは、米ニューヨークで活動するアーティストのHITOTZUKI(ヒトツキ)氏が手掛けた壁画や井上順氏のデジタルアート、水景、入居企業の製品を展示し、明るくにぎやかな空間に仕上げた。
4階の貸し会議室は、全面ガラス張りで見晴らしが良く、事前に予約することで使える。ラウンジは、4階と5階にありテレワークブースや卓球台などを設け、4階のラウンジには24時間営業の無人コンビニも併設している。屋外テラスは5階と8階にあり、テーブルや座席も備えているためリフレッシュスペースやミーティングの場としても役立つ。
セキュリティに関しては、施設1階の入り口に「フラッパーゲート」と非接触型の「入館証発券機」を設置し、各倉庫の入場口には顔認証システムで解錠するドアを導入して、トラックゲートには車番認証システムを取り入れあらかじめ車番を登録したトラック以外が入れないようにした。入館証発券機は、入居者が来訪者に発行したQRコードや受付番号を読み取り入館証を発券する。
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