「春日井」駅前で区域面積0.6haのコンパクトシティーが誕生、住宅棟や商業棟で構成:プロジェクト
JR中央本線「春日井」駅の南口で、住宅棟「プラウドタワー春日井」や商業・業務棟「さくらす春日井」、駐車場棟「さくらす春日井パーキング」で構成されるコンパクトシティーが誕生した。
矢作建設工業、野村不動産、岡谷鋼機の3社は、特定業務代行者として参画し計画を進めていた複合施設の建設プロジェクト「JR春日井駅南東地区第一種市街地再開発事業」が2021年8月に竣工したことを発表した。
JR中央本線「春日井」駅から徒歩1分の立地
JR春日井駅南東地区第一種市街地再開発事業は、JR中央本線「春日井」駅の南口で、住宅棟「プラウドタワー春日井」や商業・業務棟「さくらす春日井」、駐車場棟「さくらす春日井パーキング」で構成されるコンパクトシティーの開発を目的としたプロジェクトで、2014年8月にまちづくり協議会が設立。
2017年2月には、特定業務代行者グループの選定を行い、2017年8月に都市計画決定を告示して、2018年1月に再開発組合の設立が認可され、2018年9月に権利変換計画認可を経て、2019年3月に着工した。
開発地は、名古屋市の北東部に位置し、計画地から徒歩1分の地域にあるJR中央本線「春日井」駅はJR「名古屋」駅まで約20分の場所にあり、交通利便性に優れている。2015年2月に春日井市が「JR春日井駅周辺地区市街地総合再生計画」を策定し、「自由通路」「橋上駅舎」などを整備して、交通結節点機能の強化と駅周辺のにぎわい創出を図ったエリアでもある。
プラウドタワー春日井は、野村不動産と岡谷鋼機が参加組合員として住宅部分を保留床として取得し、2020年6月より分譲を実施している。建物は、RC造(一部S造)地上23階建てで、延べ床面積は1万2994.42平方メートル。所在地は愛知県春日井市上条町三丁目244番で、敷地面積は3899.21平方メートル。総戸数は132戸(内非分譲5戸)で、専有面積は72.48〜121.64平方メートルで、間取りは2LDK+S〜4LDKを備えている。施工は矢作建設が担当した。
さくらす春日井は、地上5階建てで、コンビニエンスストア、調剤薬局、民間小規模保育事業所、子どもの一時預かり施設、クリニック、東京海上日動パートナーズ東海北陸のオフィスが入居している。
さくらす春日井パーキングは、182台分の駐車場を完備し、マンション居住者と商業・業務棟が利用する自走式駐車場。
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