渋谷二丁目エリア再開発事業、本格始動で渋谷駅東口エリアの活性化目指す:プロジェクト
渋谷二丁目17地区市街地再開発準備組合と東京急行電鉄は、渋谷駅東口エリアで計画する再開発事業において、2024年度の開業に向けて本格的に始動することを発表した。
渋谷二丁目17地区市街地再開発準備組合と東京急行電鉄は、渋谷駅東口エリアで計画する「渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業」において、2019年8月28日に東京都から設立許可を受け、2024年度の開業に向けて本格的に始動することを発表した。
本事業は、渋谷ヒカリエや青山通りに隣接する地下2階、地上23階建てのビルの整備を行い、渋谷駅東口エリアの新たな拠点を目指すとともに、渋谷駅周辺の回遊性向上を図るものだ。1〜4階の低層部は商業機能などを配置し、敷地内の広場などと一体的に整備することで、にぎわいや憩いを創出する。5〜23階はオフィスエリアとなる。2020年度内に着工し、2024年度の完工と開業を予定している。
当地区は、文化や教育機関が集積する渋谷〜青山エリアの好立地に位置しながら、坂道の中腹にあり、幹線道路に囲まれているため、周辺エリアとの円滑な回遊が妨げられているという課題がある。
両者はこれらの課題解決のため、渋谷駅や青山通りなどをつなげる多層な歩行者ネットワークや、坂道による縦移動を改善した立体的な屋内広場(吹き抜け空間)を整備することで回遊性を高めるという。さらに敷地面積の約35%を活用し、植栽などを配置した3つの屋外広場や、合計約1200平方メートルのオープンスペースを設置することで、歩行者ネットワークや屋内広場と連続したにぎわいと交流の場を創出する。
今後、両者は本事業の推進を通じて、渋谷か青山エリアをつなぐ新たなネットワークを形成するとともに、多様な人々や文化の交流を誘発することで、渋谷駅東口エリアの活性化を目指すとしている。
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