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大成建設が既存建築物の改修工事で「リニューアルZEB」を積極提案ZEB

大成建設は、既存建築物の改修時にZEB化する「リニューアルZEB」で、カーボンニュートラルに向けた取り組みの一環と位置付け、省エネと創エネの技術開発と提案を強力に押し進めている。

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 大成建設は、「脱炭素」を目指す取り組みの一環として、既存建築物を改修工事で年間の1次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとするZEB(Zero Energy Building)化する「リニューアルZEB」を積極的に推進している。これまでに蓄積してきた省エネルギーや創エネルギーにつながるZEB化の技術や施工技術をさらに向上させ、2050年までにカーボンニュートラルを実現していく。

省エネや創エネの技術開発とリニューアルZEBで「グリーンリニューアル」推進

 2020年10月に日本政府より2050年までのカーボンニュートラルが宣言され、また、2021年4月には、2030年度までに2013年度比で46%のCO2排出量を削減する目標が決定された。建設業界でも、新築建築物のZEB化に加え、既存建築物の改修工事でのZEB化が目標達成の重要と位置付けられている。

 大成建設は、2014年にZEB実証棟の建設と運用を開始し、2020年のリニューアル期間を除き、2021年まで全ての計測年度で建物単体での年間エネルギー収支ゼロを達成するなど、これまで新築及び既存建築物問わず、ZEB化技術の蓄積・向上を推進してきた。

 既存建築物を改修工事でZEB化する「リニューアルZEB」では、建物を使いながらリニューアルすることが求められており、建物特性を考慮したより省エネルギーの設備導入や太陽光発電パネルなどの創エネルギー設備を設置する必要がある。

 そこで大成建設は、自社の関西支店ビル、横浜支店ビル、大成ユーレック川越工場の工場棟・事務棟の計3物件でリニューアルZEBを実践し、併せて建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)のZEB認証取得を目指している。


大成ユーレック川越工場工場棟・事務棟 出典:大成建設プレスリリース

 各施設に導入予定の技術は、省エネルギーが、熱負荷低減ガラス・断熱材、高効率設備機器、採光・自然換気などといった汎用技術に加え、独自のものは省エネルギー自動環境制御システム「T-Zone Saver」、自然採光ブラインド「T-Light Blind」など。

 一方で創エネルギーは、太陽光発電と、独自開発のガラス一体型発電システム「T-Green Multi Solar」など。

 今後、大成建設は、省エネや創エネ及び施工に関わる技術開発と、顧客ニーズに合わせた既存建築物を対象にしたリニューアルZEBの提案を進め、これらの取り組みを「グリーンリニューアル」と称し、脱炭素社会の実現に貢献していく。

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