建設業の年間平均就業時間は3年連続で減少、労働時間の実態を分析:産業動向(2/2 ページ)
建設HRは、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2021年9月分のマンスリーレポートを公表した。今月のトピックスでは、総務省「労働力調査」の最新データから、建設業での労働時間の実態を分析している。
建設技術者の有効求人倍率は、3カ月連続で増加
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月を0.38ポイント上回る6.15倍になり、3カ月連続で上昇した。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は、前年同月を1.64ポイント上回って、9.80倍になり、7カ月連続で前年同月を上回った。建設技術者の需給状況はさらに厳しくなると考えられる。
有効求人数は、前年同月比107.1%となり、7カ月連続で増加した。新規求人数も同106.3%と7カ月連続で増加しており、建設技術者の需要は増加傾向が鮮明となっている。
充足率※1は前年同月より0.31ポイント低下の3.35%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いている。
※1充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)
建設技能工の雇用動向についてみると、ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月を0.05ポイント上回る5.42倍となり、3カ月連続で上昇した。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は、前年同月を0.02ポイント下回る7.55倍とわずかながら低下に転じた。
有効求人数は前年同月比106.4%となり、11カ月連続で前年同月を上回った。新規求人数も同104.7%と11カ月連続で前年同月を超え、企業の求人意欲は上昇傾向が続いている。
充足率は前年同月より1.18ポイント低下の5.85%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いている。
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