神戸市で延べ4.5万m2の物流施設が竣工、賃貸契約率100%で稼働:プロジェクト
プロロジスは、兵庫県神戸市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」が竣工したことを公表した。プロロジスパーク神戸5は現在、賃貸契約率100%で、入居企業には、三菱食品やコープこうべ、三井物産グローバルロジスティクスが名を連ねている。
プロロジスは、兵庫県神戸市で計画を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」が2021年3月18日に竣工したことを同日に発表した。
1〜2階に冷凍・冷蔵倉庫を完備
プロロジスパーク神戸5は、神戸市内陸部で神戸市がプロジェクトを進める「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に開発された。神戸テクノ・ロジスティックパーク内では、物流施設「プロロジスパーク神戸」「プロロジスパーク神戸2」「プロロジスパーク神戸4」が稼働中で、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸3」の建設も行われている。
計画地は、山陽自動車道「神戸西インターチェンジ(IC)」に近く、交通アクセスに優れた地点にある。さらに、新名神高速道路を利用し、京都府、奈良県、滋賀県、中京方面へアクセスしやすく、山陽自動車道を経て全国に広がる広域幹線網にも直結しており、西日本広域をカバーできる。加えて、JR「三ノ宮」駅と神戸市営地下鉄「西神中央」駅からのバスもあり従業員は通いやすい。
建物は、地上4階建てで、スロープを備え、1階と3階のトラックバースに40フィートコンテナトレーラーが直接アクセスできる構造を採用している。1〜2階は、常温、冷蔵、冷凍の3温度帯に対応する冷凍・冷蔵倉庫となっており、冷凍スペースのうち、一部は大型の自動ラック倉庫を導入するため、吹き抜けとなっている。
敷地内には、地域特性として自家用車による通勤者が多いことを踏まえて、約200台分の駐車スペースを整備し、入居企業の雇用対策をサポートしている。駐車スペースの一部には、プロロジスとしては初めて2階建て自走式立体駐車場を導入した。
BCP対策に関して、プロロジスパーク神戸5には、緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機、非常用水槽などを完備している他、近年増加傾向の大型台風や大規模地震を考慮した仕様を一部に採用している。敷地は、神戸市内陸部の丘陵地帯に位置しているので津波などの災害リスクがなく、地盤が強固であり、防災性が高い。
環境配慮については、3〜4階の倉庫内に、プロロジスが共同開発した高天井用人感センサー付きLED照明を設置し、環境負荷軽減と入居企業の電気代削減を推進している。
プロロジスパーク神戸5の概要
プロロジスパーク神戸5は、S造地上4階建てで、延べ床面積は4万5354.57平方メートル。所在地は兵庫県神戸市西区見津が丘7丁目6-5で、敷地面積は1万9979.19平方メートル。着工は2020年1月。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 船橋市で「MFLP 船橋III」と「&PARK」が竣工、総延べ70万m2の大規模物流施設が完成
三井不動産は、物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク 船橋III」と緑地空間「&PARK」の竣工をもって、千葉県船橋市で2013年から開発を進めていた総延べ床面積約70万平方メートルの街づくり型ロジスティクスパーク「MFLP 船橋」が完成したことを発表した。 - 三井不動産のロジスティクス事業が加速、船橋の大型物流施設は完成間近
三井不動産は2012年、わずか10人で構成される物流施設事業部を発足し、2015年にロジスティクス本部として独立。2016年に三井不動産ロジスティクスパークとして上場した。2019年10月末時点で、開発を手掛けた物流施設26件(延床面積220万平方メートル)が稼働済みだ。急速に発展を遂げた三井ロジスティクスパークは2019年11月5日、船橋エリアの「街づくり型ロジスティクスパーク」の第2期の完了と第3期の着手を告知した。 - 野村不動産が江東区で「Landport」シリーズ20棟目となる高機能物流施設を竣工、延べ2万m2超え
野村不動産が展開する高機能型物流施設「Landport」シリーズの20棟目となる「Landport東雲・安田倉庫」が完工した。 - JR西日本不動産開発が冷凍冷蔵物流施設の第1弾を千葉県市川市で開発、自然冷媒を活用
JR西日本不動産開発は、千葉県市川市で、冷凍冷蔵物流施設「LOGI FLAG COLD市川I」の開発に着手した。LOGI FLAG COLD市川Iの開発に当たり、同社は、霞ヶ関キャピタルとプロジェクトマネジメント契約を締結し、協働して計画を進めている。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。 - 小田急不動産初の物流施設、延べ2.2万m2で西濃運輸が入居
小田急不動産は、千葉県印西市で開発を進めていた物流施設「小田急不動産ロジスティクスセンター印西」が竣工したことを公表した。小田急不動産ロジスティクスセンター印西は、小田急不動産が初めて開発した物流施設となる。今回の施設には西濃運輸の入居が決定し、同社は首都圏における配送拠点の1つとして利用する。