アダル、非対面でもリアルに近い3D空間設計プレゼンと自動見積:製品動向
アダルが、同社開発のプレゼンテーションシステム「EPOCH2(エポック2)」を活用した空間設計の提案サービスを開始。EPOCH2は3Dを用い、ビデオ会議をしながら、家具の配置をリアルに近い感覚で確認、検討でき、見積を自動で算出する。
アダルは2021年7月15日、同社開発のプレゼンテーションシステム「EPOCH2)エポック2)」を活用した空間設計の提案サービスを開始した。EPOCH2は、ビデオ会議をしながら画面上の図面に家具のレイアウトを3Dデータで配置し、オフィスや商空間などの空間設計をリアルタイムで確認できるシステムだ。
同サービスでは、平面図データがあれば、システム上に図面を取り込み、同社の3D家具データを図面上に自由にレイアウトし、空間に置いたサイズ感や家具同士の距離感、導線の取り方をリアルに近い感覚で確認することができる。3D家具データは同社取扱商品のみのため、取扱いのない家具はサイズ指定したダミーモデルで確認する。
利用時は、担当者が案内するURLを開き、接続ボタンをクリックするだけでカメラと音声が使用できるビデオ会議システムが起動する。顧客自身が図面上の家具を動かしながら打ち合わせができるため、言葉では伝わりにくい内容でもスムーズにやりとりすることができるという。
また、家具を配置するだけで、家具の種類や数量に基づいて自動見積もりできるため、計算ミスや時間のロスがなくなり、スムーズな打ち合わせが可能になる。
同社は、これまで対面商談やメール、電話などにより家具の選定や空間設計を提案してきたが、新型コロナウイルスの影響で対面商談が減少し、サービスが行き届かない現状があった。そこで、これまでと同様のサービスをオンラインで実現するため、ビデオ会議システムを搭載。非対面でも希望に沿った提案をスピーディに行えるEPOCH2を開発。リモートでの商談機会を増やすことで、ニューノーマルな働き方であるABWへのシフトに寄与し、業界の新しい働き方の推進に貢献するとしている。
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