積水ハウス不動産東京初のホテル事業、民泊運用型のホテルが谷中で開業:プロジェクト
積水ハウス不動産東京は、初のホテル事業として、オレンジ・アンド・パートナーズやAirbnb Japan、エアトリステイとともに、東京都台東区谷中で、民泊運用型のホテル「YANAKA SOW」を2021年5月1日にオープンする。
積水ハウス不動産東京は、オレンジ・アンド・パートナーズやAirbnb Japan、エアトリステイとともに、東京都台東区谷中で、民泊運用型のホテル「YANAKA SOW」を2021年5月1日に開業することを2021年4月22日に発表した。同日には、オープンに先立ち、YANAKA SOWの内覧会を開いた。
会場では、積水ハウス不動産東京 事業開発部長 長山隆氏とオレンジ・アンド・パートナーズ チーフプロデューサー 佐藤剛史氏が、YANAKA SOWの概要とコンセプトを紹介した後、エントランスの共用部と客室の一部を披露した。
ディープな谷中エリアの情報を提供するYANAKA DIGGERが常駐
積水ハウス不動産東京の長山氏は、「YANAKA SOWは、当社が初めて手掛けたホテル事業で、オレンジ・アンド・パートナーズとの共同ホテルブランド“SOW -dig through culture hotel-”の第1号物件となる。特徴は、住むと泊まるの間を体感する宿泊プラン“STAY plan”と“LIVE plan”を用意していることだ。STAY planは1泊からホテルとして利用可能なプランで、LIVE planは30日から365日までの長期滞在できるものとなっており、ロングスパンの出張や転勤、谷中への移住を検討する人を対象としている。建物は、“第2の自宅”をモチーフに空間設計し、1階ロビーの共用部には、無料で使えるキッチン、ランドリー、本棚を設け、合計13室の客室では、各部屋に、キッチンと大型冷蔵庫など、“住む”ことを想定した設備を配置した」と機能を説明した。
オレンジ・アンド・パートナーズの佐藤氏は、「YANAKA SOWの名称には、住むと泊まるの間を表す“荘”、町に寄り“添う”、地域の“層”を深堀るという3つの意味が込められている。また、YANAKA SOWには、オレンジ・アンド・パートナーズの社員2人が、“YANAKA DIGGER”として常駐する。YANAKA DIGGERとは、宿泊者にディープな谷中エリアの情報を提供し、魅力を伝える町案内専門のスタッフだ」と述べた。
YANAKA SOWは、AirbnbのWebサイト上のみで宿泊予約に応じ、チェックイン・アウトは宿泊者自身が1階のエントランスに取り付けられた無人受付機で行う。1階ロビーの共用部は、宿泊者がくつろげる小上がりの居間スペースやポストとポストカードを備えている。ポストでは、宿泊者が、次に泊まるゲストや大事な人、谷中で気に入った店舗に手紙を送れる。
客室は、1階に3室、2階に5室、3階に5室あり、定員4人で専有面積が37平方メートルのタイプと定員6人で専有面積が47平方メートルのタイプを用意しており、キッチン用品の貸し出しにも対応している。それぞれの部屋には、個別にテーマが設定された本棚が置かれている他、アーティストの守矢務氏やBuggy氏、yanagida masami氏、中野泰輔氏が制作したアートワークが展示されている。
YANAKA SOWの概要
YANAKA SOWは、重量S造3階建てで、延べ床面積は680平方メートル。所在地は東京都台東区谷中5丁目2-14で、敷地面積は403平方メートル。総客室数は13室。ホテルのオーナーは積水ハウス不動産東京、設計・施工は積水ハウス、プロデュースはオレンジ・アンド・パートナーズ、運営はエアトリステイがそれぞれ担当した。宿泊料は、定員4人タイプが1泊1万6000円で、定員6人タイプが1泊2万円。宿泊料とは別に、清掃費が、定員4人タイプで7000円、定員6人タイプで8000円(いずれも税別)かかる。
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