古河電工が新本社にABWを導入、多様な執務席と会議室を設置:FM
古河電気工業は、東京都千代田区丸の内二丁目のオフィスビル「丸の内仲通りビル」から東京都千代田区大手町2丁目のオフィスビル「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」に本社を移転し、2021年7月19日に業務を開始した。
古河電気工業(古河電工)は2021年7月19日、東京都千代田区大手町のオフィスビル「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」で、新本社の説明会と内覧会を開いた。会場では、同社 代表取締役社長 小林敬一氏が新本社の概要を解説した後、16階のエントランスと協働・促進空間「Palette(パレット)」や17階のリフレッシュゾーンと集中ゾーンが紹介された。
プレゼン練習スペースや瞑想を行えるリラックスブースを設置
冒頭、古河電工の小林氏は、「当社では、3密回避を目的に、テレワークを活用し、緊急事態宣言中の新本社への出社率を30%に抑える。通常は40〜50%の出社率で、新本社を運営していく方針だ」と新型コロナウイルス対策を話す。
古河電工の新本社は、常盤橋タワーの16〜18階に位置し、延べ床面積は約6720平方メートル。同社は、新本社に移転するに当たり、コンセプト「MIX!OWN COLORS〜新しい色で共に描こう〜」を掲げ、従業員が業務や気分に合わせてワークスペースを選べる「Activity based working(ABW)」の考え方に基づき社内のレイアウトを検討した。
その結果、古河電工の歴史を表現するエントランスを設置した他、業務に適したワークスペースを選択できる執務室ゾーンと集中ゾーンや部門を超えて連携し新たな事業の創出を促すコミュニケーションゾーンとPaletteを設けた。さらに、体と精神を休められるリフレッシュゾーンを備えた。
エントランスは、「未来をつなげる」をテーマとし、古河電工の事業で重宝されている銅をデザインするとともに、同社の使用素材や開発した製品、技術をデジタルサイネージに投映し、創業以降の歴史を見られるようにしている。
執務席ゾーンは、1人席の集中スペース、島型とブーメラン型の執務席、テーブル席の3ブロックで構成され、グループアドレス制※1を採用することで、仕事内容に合わせて最適な環境をチョイス可能だ。集中ゾーンでは個室ブースや左右に仕切りを取り付けた一人席を完備している。
※1 グループアドレス制:ビジネスユニット単位で作業エリアを指定し、フリーアドレス制を運用する方式
コミュニケーションゾーンは、スタンディングで意見を交わせる「立ちクイック会議スペース」やリアルとオンラインの話し合いに応じる「ハイブリッド会議スペース」、通常のミーティングに適した「社内会議室」、プレゼンテーションを試せる「プレゼン練習ブース」、グループ単位の議論で役立つ「チームミーティングスペース」、顧客に応対する「来客会議室」から成る。特徴は、目的に合わせたさまざまなワークスペースを用意している点で、迅速な会議の開催と社員の交流を実現し、コミュニケーションの活性化を促している。
Paletteは、プレゼンとセミナーの開催にも対応する「イベントコーナー」やコーヒーを飲みながら雑談を楽しめる「カフェコーナー」、ゲームを行える「アクティビティコーナー」、記者向けの待機室「プレスルーム」、軽い打ち合わせに使える「会議室」で構成される。「このエリアは、“楽しむ”“つながる”“好きになる”をテーマにしており、社内外の人が偶発的に出会い、新たな協働と共創を創出し、発信する多目的スペースとなっている」(小林氏)。
リフレッシュゾーンは、仮眠や瞑想を行えるリラックスブースと、景色を眺めつつ、本に囲まれながら働け、気分転換を図れるビタミンスペースから成る。リラックスブースは、1日の利用時間を1人の社員につき30分に制限することで、過度の休憩を抑制している。
今後、古河電工では、建物の18階にコラボレーションスペース「One Furukawa Garden(ワンフルカワガーデン)」を2021年10月に開設する予定だ。One Furukawa Gardenは、社内外の人が集え、グループ会社の社員に情報発信する場ともなる「Gallelly(ギャラリー)スペース」と関係者が継続的に活動を行える「Garden(ガーデン)スペース」で構成される。
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