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高さ212m・延べ14.6万m2の常盤橋タワーが大手町で竣工、三菱地所プロジェクト(1/3 ページ)

三菱地所は、東京都千代田区大手町で計画を進めていた複合施設「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」が2021年6月30日に竣工したことを発表した。常盤橋タワーは、地下5階/地上38階建てで、延べ床面積は約14万6000平方メートルで、高さは212メートルに達し、竣工時点でJR「東京」駅周辺で最も高いオフィスビルとなった。

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 三菱地所は、東京都千代田区大手町で計画を進めていた複合施設「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ) 常盤橋タワー」が2021年6月30日に竣工したことを同年7月19日に公表した。同日に、三菱地所は、都内で記者発表会を開催し、同社 執行役社長 吉田淳一氏と執行役員 TOKYO TORCH事業部長 茅野静仁氏が常盤橋タワーの概要を説明した。

 さらに、内覧会も開かれ、敷地内の広場「TOKYO TORCH PARK(トウキョウトーチパーク)」や2階のオフィスロビー、3階のカフェテリアラウンジ「MY Shokudo(マイショクドウ)」、8階のオフィスサポートフロア、23階のオフィスフロアが披露された。

オフィスワーカーの交流や話し合いに役立つスペースを設置


三菱地所 執行役社長 吉田淳一氏

 冒頭、吉田氏は、「国内では、政府が4回目の緊急事態宣言を発令したことに伴い、働き方に変化がより生じている。例えば、さまざまな企業が導入しているリモートワークは、通勤および移動時間の削減や事務作業の効率化に役立っている。しかし、多様な会社が、社内外のコミュニケーションや信頼関係の構築では、リモートワークだけだと支障が出ることが分かり、コミュニケーションの場としてオフィスの重要性を再認識している。こういった状況を踏まえて、当社は、常盤橋タワーに、オフィスワーカーの交流や話し合いに役立つスペースを設置した。さらに、施設内には、外気を感じつつ食事を楽しめるテラス席を配置した有名飲食店もオープンする他、日本文化を体感できる展示物も飾られるため、訪日外国人観光客に多彩な価値を提供する建物となる」とあいさつした。


三菱地所 執行役員 TOKYO TORCH事業部長 茅野静仁氏

 次に登壇した茅野氏は、「常盤橋タワーは、オフィスフロアと飲食店で構成される複合施設で、オフィスフロアは全体の90%でテナントの入居が決定しており、残りの10%も強い引き合いを得ている。今回の建物では、オフィスフロアの就業者がノンストレスで働けるように、専用アプリ“TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー”を対象者に提供している。TOKYO TORCH App for 常盤橋タワーでは、館内共用スペースの予約や3階のカフェテリアでの注文と決済を行え、2階に完備されたセキュリティゲートの解錠、施設内で実施されるイベント情報の受信でも使える」と話す。


専用アプリの利用イメージ

警備ロボット「SQ-2」を実装

 常盤橋タワーは、SRC造(一部RC造)の地下5階/S造(一部柱がCFT造)の地上38階建てで、地下1階〜地上3階には13件の飲食店が軒を連ね、2階にはオフィスロビーを設けている。オフィスロビーは、セキュリティゲートや無人受付機、警備ロボット「SQ-2」、有人の総合受付、ラウンジを配備している。


常盤橋タワーの外観

オフィスロビーのセキュリティゲート

 セキュリティゲートは、専用アプリのQRコードで開け、テナントの就業者が受付予約システムを使用し来訪者用に発行したQRコードでも解錠する。無人受付機は、テナントの就業者が受付予約システムにより発行した受付番号を基に、QRコードを発行するもので、来訪者がQRコードを紛失した際に役立つ。


警備ロボット「SQ-2」

 SQ-2は、自動走行可能な警備ロボットで、搭載したカメラとスピーカーを用いて遠隔地のスタッフが注意喚起や施設内の案内を行える。なお、混雑時間帯には警備員が立証警備を実施している。ラウンジは簡単な打ち合わせに適したスペースとなっている。オフィスロビーのデザインは、新しい働き方をイメージし明るい基調としており、天井には、大手町にあった江戸城の文化と商人のカルチャーが交差したエリアに常盤橋タワーがあることを意識したデザインを施した。


オフィスロビーの天井

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