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ヴィスが多様な働き方に対応可能な次世代オフィスビルを心斎橋で開業プロジェクト(1/2 ページ)

ヴィスは、大阪市心斎橋でさまざまな働き方に対応可能なワーキングスペースを備えたオフィスビル「The Place」を2021年1月12日に開業した。今後、新たな設備の導入などを進め、機能をアップデートしていく方針を示している。

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 ヴィスは2021年2月4日、オンラインセミナー「The Place"Work Design Innovation"」を開催した。

 会場では、ヴィス 代表取締役 中村勇人氏がデザイナーズオフィス事業の変遷について紹介し、同社 The Place担当マネジャー 小川慧氏が、大阪市心斎橋で2021年1月にオープンしたデザイナーズオフィスビル「The Place」について説明した。

コンセプトは“TUMUGI”


ヴィス 代表取締役 中村勇人氏

 ヴィスの中村氏はまず、「当社は、2003年にデザイナーオフィス事業の展開を開始した。デザイナーズオフィス事業で、最初に担当した案件は、既設事務所をリノベーションしデザイナーズオフィスにするというもの。発注者からは、リノベーションしたことで、社員の採用が円滑になったと聞き、その改修したオフィスで働くスタッフが以前の事務所で勤務していた時より明るくなっているのを私は感じた。その後、第1号案件の発注者から、町工場をデザイナーズオフィスに改修するという仕事も受注した。第1号案件で手応えを感じ、デザイナーオフィス事業を当社の主力事業にすることを決めた」と経緯を述べた。


ヴィスがデザイナーオフィス事業で扱った第1号案件(下)と町工場の改修案件(上)

 2004年には、東京エリアでデザイナーオフィス事業をスタートし、東京都港区新橋の事務所をデザイナーズオフィスに改修する計画に着手した。この事務所のリノベーションでは、デザイン性を向上させることに重点を置き、2010年に改修が完了。

 2015年には、ABW(Activity Based Working)に対応したリビングルームやミーティングスペースを設けたオフィスの開発を始動した。

 中村氏は、「2021年には、人にフォーカスした働く場として、デザイナーズオフィスのThe Placeをプロデュースした。The Placeでは、“Worker Centered”をテーマに、従業員がワークスタイルとワークスペースを選べるオフィスビルをゴールにした」と直近の取り組みに触れた。


ヴィス The Place担当マネジャー 小川慧氏

 ヴィスの小川氏は、The Placeについて、「The Placeは、これからのオフィスにおける在り方を発信する場所として開発した。コンセプトは“TSUMUGI”で、企業や人、働き方などさまざまなものが交わり、つむぎあうことで、新しい価値を生み出し、育むことができる建物を目指した。分かりやすく言うと、テナント企業の社員が入居スペースだけでなく、ビル内における全テナントの従業員とコミュニケーションを図れる施設とした」と語った。


「The Place」のコンセプト“TSUMUGI”のイメージ

 続けて、「重視した取り組みは、“SOCIAL”、“CREATIVE”、“DISCOVERY”の3点だ。SOCIALでは、ワークスペースの共有を目的に、ビル内の入居企業に所属する社員なら自由に使える仕事場をいくつか設けた。CREATIVEでは、建物のデザインに配慮し、スタッフが快適で過ごせ、知的創造性を高められる環境を整備した。DISCOVERYでは、施設の利便性向上を意識して、常駐のスタッフであるコミュニティーマネジャーを配置している。コミュニティーマネジャーは、来館者へのあいさつや設備のメンテナンス、1階に設置されたモニターの管理、企業同士の交流支援などを行う」と補足した。

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