パナソニック LS社が電動工具の新ブランド設立、次世代制御技術を搭載した工具を発売:製品動向(2/2 ページ)
パナソニック ライフソリューションズ社は、電動工具の新ブランド「EXENA」を立ち上げた。EXENAでは、第1弾の製品として、フラグシップモデルとなる電動工具「Pシリーズ」の充電式インパクトドライバー「EZ1PD1」を2021年8月1日に発売し、ドリルドライバー「EZ1DD1」を同年9月1日に販売開始する。2021年冬には軽量コンパクトな「Lシリーズ」のローンチも予定している。販売目標は、「Pシリーズ」が年間7万台で、「Lシリーズ」は年間10万台としている。
10.8V電池に対応
Lシリーズは、充電式のインパクトドライバー「EZ1P31」やチャック式ドリルドライバー「EZ1D31」とビット式ドリルドライバー「EZ1D32」、小型油圧マルチ圧着器「EZ1W31」、LEDマルチライト「EZ1L31」をラインアップしており、パナソニック LS社製の電動工具で初となる10.8ボルト(V)2.0アンペアアワー(Ah)電池に対応している。Lシリーズの電池は4段階で電力の残量を表示する。
EZ1P31は、ヘッドサイズが138ミリで、重さが1.15キロと軽く、作業性が高い。EZ1D31はヘッドサイズが159ミリで重さは1.25キロと軽量で、EZ1D32はヘッドサイズが128ミリで重さが1.10キロなためスリムで持ちやすい。いずれのドライバーもコンパクトで高所や上向きの作業に適している。
EZ9X350は、電線などの圧着を電動で行える他、別売りのケーブルカッター刃「EZ9X350」を先端に取り付けることで電線を電動で切断することもでき、これまでの手動工具と比べて、作業の負担を減らせる。
EZ1L31は、最大照度が600ルーメンのマルチライトで、光源を垂直に180度回転させられ、水平に270度回転させられるため、対象物に照明を当てやすい。また、マグネットとハンドルが付いており、対象物の近くにある金属に張り付けて使用することや突起物にぶら下げて使える。
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