調査リポート
中高年層の住み替えなどに関する調査、66%が住み替え時に資産価値を意識:産業動向(2/2 ページ)
三井不動産リアルティは、インターネット上で、2015年4月1日以降に不動産を購入あるいは売却した45歳以上の1851人を対象に「中高年層の住み替えなどに関する調査」を実施した。リサーチの結果によれば、対象者の65.9%は住み替え時に物件の資産価値を意識していることが判明した。
全体の平均は4768万円
物件購入金額を対象者に質問したところ、全体の平均は4768万円となった。物件タイプ別に平均をみると、中古マンションは3951万円で、中古戸建ては3628万円、新築マンションは7462万円、新築戸建ては5960万円となり、物件タイプによって差が出ることが分かった。さらに、住み替え時の貯蓄額を対象者に聞いたところ、平均貯蓄額は3336万円となったが、約半数となる51.8%は2000万円未満だった。
「住み替え時に物件の資産価値(売却のしやすさ/値下がりのしにくさ)を意識したか」と尋ねたところ、およそ3分の2となる65.9%の人が「資産価値を意識した」と回答した。
「現在の住まいを最終的にどうするか」と対象者に質問したところ、「決めていない」と答えた人は62.3%で、「決めている人」は36.7%となった。より多くの選択肢を残すために資産価値を意識して住み替えている人が多いことがうかがえる。また、最終的に「相続」を考えている人の割合は、住み替え時65歳未満の人が18.7%に対し、65歳以上の人は40.7%と、約2倍の差がついた。
<調査の概要>
調査時期:2021年1月30日〜2月14日
調査対象:2015年4月1日以降に不動産を購入あるいは売却した45歳以上で首都圏に住む1851人
調査手法:インターネット調査
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