2020年12月の中古マンションの動向、首都圏は都下と千葉県西部を除き平均価格が上昇:調査レポート(1/2 ページ)
アットホームとアットホームラボは、中古マンションの価格動向を調査し、首都圏における中古マンションの平均価格が、2020年12月において、東京都下と千葉県西部以外は前年同月比で中古マンションの平均価格が上がったことを明らかにした。
アットホームは、同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された2020年12月における新築戸建て住宅の価格動向をアットホームラボが調査・分析したデータ「首都圏における“中古マンション”の価格動向(2020年12月)」を2021年1月28日に発表した。
首都圏における中古マンションの価格動向は、東京都の23区、都下や神奈川県の横浜市、川崎市、他、埼玉県のさいたま市、他、千葉県の西部※1、他を対象エリアとしており、1戸あたりの登録価格(売り希望価格)を価格と表記している。また、専有面積が30平方メートル以下を「シングル向き」、30〜50平方メートル以下を「カップル向き」、50〜70平方メートル以下を「ファミリー向き」、70平方メートル以上を「大型ファミリー向き」とした。
※1 千葉県の西部とは、柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市を指す。
中古マンションの平均価格指数は東京都下が6カ月ぶりにアップ
首都圏における中古マンションの価格動向によれば、2020年12月は、首都圏における中古マンションの平均価格が、東京都下と千葉県西部が前年同月比で下落し、両エリア以外の地域は前年同月と比べて上昇した。平均価格指数の推移は、2020年11月まで低下傾向が見られていた東京都下が6カ月ぶりにアップし、平均価格指数も118に達して、同じくダウン傾向にあった横浜市・川崎市も平均価格指数が100には届かなかったものの上昇に転じた。また、2020年12月は埼玉県で平均価格指数の上昇が目立ち、埼玉県他エリアの平均価格指数は111.7となった。
2020年12月における中古マンションの平均価格を地域別に見ると、東京都23区は、1戸当たりの平均価格が4228万円で前月比0.1%増となり、2017年1月以降最高額を3カ月連続で更新し、前年同月超えは7カ月連続となった。さらに、築31〜40年のシングル向きを除き、全面積・全築年帯で前年同月比より平均価格が上がった。
都下は、1戸当たりの平均価格が2541万円で前月比0.4%増となり、6カ月ぶりに上昇に転じた一方、前年同月割れは6カ月連続となった。これは築21〜30年のファミリー向きと築11〜20年の大型ファミリー向きで平均価格が下落したことが一因とされている。
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