内装材が不燃仕様で天井に消火装置を設けたワークブース、日東工業:第16回 総務・人事・経理 Week
日東工業は、天井や壁、扉といった内装材が不燃仕様で、天井には下方放出型の消火装置(熱感知式)を備え、防火性に優れた1人用ワークブース「PRIVATE BOX(プライベートボックス)」を開発した。
日東工業は、管理部門向けの製品とサービスを扱った専門展「第17回 総務・人事・経理 Week」(2021年4月7〜9日、東京ビッグサイト)に出展し、1人用ワークブース「PRIVATE BOX(プライベートボックス)」をPRした。
納入先での組み立て作業は本体に屋根を取り付けるだけ
近年、各社では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い普及したWeb会議に参加しやすい個室のワークスペースが求められている。こういったニーズを踏まえて、日東工業は、PRIVATE BOXを開発し、2020年9月8日に発売した。
PRIVATE BOXは、筐体、専用の鍵3本、LED照明、テーブル、机上のUSBポート付きコンセント、足元のコンセント、換気ファン、消火装置などで構成される。
筐体は、内部の背面と右側面に吸音パネルを搭載し、内側から外側と外側から内側への音を約20デシベル低減する構造となっている。天井や壁、扉といった内装材は、不燃仕様で、天井には下方放出型の消火装置(熱感知式)を備えており、防火性に優れている。換気ファンは、空気を循環させて室内の温度上昇を抑える。専用の鍵はPRIVATE BOXの運用管理やセキュリティ性の向上に役立つ。
日東工業の担当者は、「PRIVATE BOXの筐体は、屋根と本体が分割構造になっているため分けて運べ、一般的な荷物用エレベーターの出入り口高さ2.1メートルでも搬入できる。さらに、本体はキャスターと高さを調整するレベルフットが付いているので、移動と設置も容易だ。納入先でのPRIVATE BOXの組み立て作業は、本体に屋根を取り付けるだけで、スピーディーに完了する」とコメントした。
オプションとして、ナイキ製の椅子や筐体の表面にロゴなどを表示するデザインラベル、耐震性を高める転倒防止板を用意している。
PRIVATE BOXのタイプは、スタンダードタイプや日東工業とサンゲツが共同開発したデザインタイプをラインアップしている。スタンダードタイプは、サイズが1.2(幅)×1.1(奥行き)×2.275(高さ)メートルで、重さは270キロ。色は白と黒の2種類。標準価格は89万8000円(税別)。
デザインタイプは、木目に黒のフレームを合わせた「NATURAL HEAD」や意匠性が高い「ART」、カラーをアクセントにした「SMART SIMPLE」をラインアップしている。
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