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日立が7年ぶりに“エレベーター”の主力モデルを発表、深澤直人氏の意匠と感染予防の機能を融合BAS(3/3 ページ)

日立製作所と日立ビルシステムは、最新の感染防止ソリューションでニューノーマル時代に対応し、デザインも一新した日立の新たなスタンダードとなる新型エレベーターをリリースした。

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遠隔でエレベーターの監視や運転制御を実現

 アーバンエース HFには、利用者だけでなく、ビルオーナーや管理者にとっても、防災対策や働き方改革につながる保守運用サービスを設けている。遠隔監視・保全サービス「スーパーヘリオスメンテナンス」には、稼働データを遠隔でリアルタイムに収集して、データ分析によって予防保全を行うことで、地震時にエレベーターを自動診断する「ヘリオスドライブ」、エレベーターの遠隔監視回線を活用して給排水やポンプといったビル設備を一括監視する「設備まるごと監視サービス」などのメニューがそろっている。

 また、ビルオーナーや管理者が日常的に閲覧するエレベーター用ダッシュボード「BUILLINK」を利用すれば、PCやスマートフォンで専用Webサイトにアクセスし、所有または管理するエレベーターの各種情報をいつでも確認できる。さらに、台風接近時などの災害発生前には、浸水に備えてカゴを上層階に退避させるといった運行制御やインジゲーター表示の変更など、エレベーターに関するさまざまな管理業務をリモートで行うことを可能にする。


エレベーターのリモートでの監視や制御を実現するビルオーナー・管理者向けダッシュボード「BUILLINK」 提供:日立製作所、日立ビルシステム

 なお、カゴ内のインジゲーターについては標準仕様で、地震感知時や火災検知時などの緊急時は、日本語/英語/中国語(簡体字・繁体字)/韓国語を交互に表示し、アナウンスも多言語で案内する。


「緊急時4カ国語表示・放送」のインジケーター表示イメージ 提供:日立製作所、日立ビルシステム

 さらに環境配慮としては、アーバンエース HFを導入する際の据え付け工事で、溶接作業箇所の削減やせり上げ装置採用によって各階での作業効率が向上し、従来比でCO2排出量の27%削減を見込む。点検時には、耐久性の高いロープ芯を用い、使用量を少量に抑える潤滑油も開発したことで、これまでとの比較で点検時間を27%短縮し、劣化に伴うロープの取り換え回数も40%カットされるという。

 アーバンエースHFのスペックは、積載量450〜1000キロで、定員にして6〜15人。定格速度は分速45〜105メートル。参考見積価格は、住宅用9人乗り、定格速度で分速90メートル、停止箇所9カ所の場合は、およそ1800万円程度。

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