発電機不要で静音性に優れたLED投光器、新型は照明の照度を3段階で変更可能:第16回 オフィス防災EXPO
MIRAI-LABOは、発電機が不要の充電式特殊LED投光器「X-teraso MLXT-003」を2021年4月7日に発売した。X-teraso MLXT-003は、従来機とは異なり、搭載されたLEDライトの照度を3段階で切り替えられる。
MIRAI-LABOは、管理部門向けのさまざまな製品とサービスを対象とした展示会「第17回 総務・人事・経理 Week」(会期:2021年4月7〜9日、東京ビッグサイト)内の「第16回 オフィス防災EXPO」に出展し、充電式特殊LED投光器「X-teraso」シリーズの新型「MLXT-003」をPRした。
メンテナンスは専用リチウムイオンバッテリーを1年に1回充電するだけ
X-teraso MLXT-003は、向きを変えられるLEDライトを4つ搭載した投光器で、停電時のオフィスと避難所の非常照明や電源が無い夜間工事の現場とトンネル内の明かりとして役立つ。
構成機器は、X-terasoの本体、専用チャージャー、専用リチウムイオンバッテリー、ACアダプター、本体と専用チャージャーを接続するケーブル、専用SP自立スタンド、専用本体セット収納バッグ、防水キャップ。ACアダプターを専用チャージャーにつなげ、専用チャージャーに専用リチウムイオンバッテリーに装着することで充電できる。
MIRAI LABOの担当者は、「MLXT-003は、従来機では無かった機能として、LEDライトの3段階照度切り替えと点灯アームの選択を備えている。LEDライトの3段階照度切り替えでは、“High”“Middle”“Low”といった3つのモードから1つをチョイスすることで照度を変えられる。点灯アームの選択では、取り付けられたLEDライト4つのうち、光を灯すものを選べる」と説明した。
続けて、「MLXT-003は、バルーン型投光器やテラスター型投光器とは異なり、電源にガソリンを用いた発電機を利用しないため、静音性に優れ、排気ガスも出ず、屋内外問わず使える。ガソリンが燃料の発電機は3カ月に一度は試運転を行い、オイルを入れ替えないと災害時に稼働させることは難しいが、MLXT-003のメンテナンスは専用リチウムイオンバッテリーを1年に1回充電するだけで済む。さらに、専用リチウムイオンバッテリーは触れても感電しない安全設計で、本体から取り外せる脱着式となっており充電が容易だ」と述べた。
MLXT-003本体のサイズは約1000(幅)×約510(高さ)ミリで、重さはバッテリーを含めて約5.5キロ。消費電力は、Highモードで33ワット、Middleモードで18ワット、Lowモードで9ワット。LEDライトの色温度は5100ケルビン。光束はHighモードで4600ルーメン。照度は、光源からの距離15メートルで、Highモードを活用し、40ルクス。防水レベルは防水キャップ装着時にIP67準拠。
専用リチウムイオンバッテリーのサイズは約68.5(幅)×350(奥行き)×70(高さ)ミリで、重さは約1430グラム。公称電圧は11.1ボルトで、公称容量は2万ミリアンペアアワー。使用温度は、充電時が0〜プラス40度で、放電時はマイナス20〜プラス60度。保管温度は0〜プラス50度。充電時間は約6時間。サイクル寿命は1400回以上。
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