SNSの投稿でLED照明を演出?Webとリンクした「IoT照明コントローラー」を岩崎電気が発売:IoT照明
岩崎電気は、インターネットを経由して照明を制御できる屋内用のIoT照明コントローラー「Link-Core(リンクコア)」を発売した。
岩崎電気は、インターネットを経由して照明を制御できるIoT照明コントローラー「Link-Core(リンクコア)」を発売した。
Web予報をもとに照明色を変化、明日の天気を明かりでお知らせ
Link-Coreは、APIを実装したIoT照明コントローラー。PCやスマートフォンなどのIoTデバイスから操作し、インターネットを経由して照明を制御する。Web上の多様な情報をトリガーにして照明演出ができるのが特長だ。従来のスケジュール点灯に加えて、センサー(人感センサー、温度センサー)やスマートスピーカー、SNSからのメッセージ投稿などと連携した照明制御が実現する。
センサーとの連動では、人を感知したときだけ、特別な光色や明かりで照らす。SNSとのリンクでは、Twitterで特定のハッシュタグ(#)と一緒に投稿されたツイートの内容に応じて、明るい/暗いなどの照明色を表示することなどが想定される。
また、Webサイトをサーチし、天気や気温、時刻といった情報から、インタラクティブに照明を変化させることもでき、これまでに無い多様な照明演出も実現する。例えば、天気予報をもとに、雨なら青く、晴れなら黄色など、照明の色で見た人に明日の予報を伝えることなども可能になる。
さらに、オンラインでの設定変更や照明器具の異常監視など、制御システムにネットを介してアクセスすることで、端末の情報取得をするオンライン管理も行える。
照明制御の通信プロトコルは、LED投光器を対象とした既存製品の「レディオック カラーコントローラー」と同じ、DMX出力のため、従来システムと同様の構成が使える。統一規格のDMX信号の対応LEDであれば、天井用照明、投光器、テープ型など既存器具にも接続することは可能だという。
外部デバイスとの連携はAPI(Application Programming Interface)で対応する。インターネットを経由して、スマートスピーカー、SNS、IoT機器などとリンクし、APIは公開されるため、ユーザー次第でさまざまな用途が広がる。
LTE通信機能も搭載しており、LANの配線やWi-Fiの設定を必要としない。各種センサーや音声出力するスピーカーなどの接続機器を一括して制御でき、既存の照明設備もまとめてIoT化できる。電源は定格入力電圧DC5V、電流3A。消費電力4W(ワット)以下。
Link-Coreの価格はオープン。今回の販売開始と併せ、期間限定の照明演出イベント向けに、レンタルや演出プログラム制作も対応するという。
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