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三菱地所らが大丸有で東日本大震災の被災地に向けた支援イベントを開催産業動向

三菱地所らは、大丸有エリアで、東日本大震災の被災地に向けた支援イベント「FUKKO ONE TEAM “あれから10年、これから10年 in 東京丸の内”」を開催した。会場の1つである丸ビルでは、震災直後に発行された河北新報の紙面や震災復興を扱った特集を展示するとともに、避難所で使用された今野梱包製段ボールベッドの体験会なども行った。

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 三菱地所やJR東日本、農林中央金庫など※1から成る「あれから10年、これから10年」コンソーシアムは2021年3月4日、東京都千代田区の大丸有(大手町、丸の内、有楽町)エリアで、東日本大震災の被災地に向けた支援イベント「FUKKO ONE TEAM “あれから10年、これから10年 in 東京丸の内”」を開催した。会期は2021年3月4日〜2021年4月4日を予定している。

※1 三菱地所、JR東日本、全国農業協同組合連合会(全農)、鉄道会館、日本経済新聞社、農林中央金庫、河北新報社

 開催日から2日目の2021年3月5日には、東京都千代田区の丸ビルで、オープニングセレモニーを開き、あれから10年、これから10年コンソーシアム事務局長 井上成氏や三菱地所 執行役員社長 吉田淳一氏などが、イベントの目的とこれまでの取り組みを説明した。

被害や復興の振り返りと震災から得た教訓を未来につなげることが目的


あれから10年、これから10年コンソーシアム事務局長 井上成氏

 冒頭、井上氏は、「FUKKO ONE TEAM あれから10年、これから10年 in 東京丸の内は、三菱地所や農林中央金庫、日本経済新聞社などが推進しているプロジェクト“大丸有 SDGs ACT5”が2020年5月11〜15日に開催したイベント“日経大丸有エリアSDGsフェス”がベースになっている。今回のイベントでは、東北の被災地を思う人達が大丸有エリアに集まり、東日本大震災による東北の被害や復興に向けた取り組みを振り返るとともに、東北の地産品を購入し味わい、震災から得た教訓や思いを未来につなげることを目的に掲げた」とあいさつした。


三菱地所 執行役員社長 吉田淳一氏

 三菱地所の吉田氏は、「東日本大震災の被害を受けた東北エリアに向けて、これまで当社が行ってきた取り組みには、“Rebirth 東北フードプロジェクト”と“MARU de TOHOKU”がある。2011年に始動したRebirth 東北フードプロジェクトでは、服部幸應氏などの有名料理人が参加する“丸の内シェフズクラブ”と協力し、東北の地産品を使用した新メニューの開発による食材のイメージ回復や宮城県の石巻市と気仙沼市のブランド食材を使用した料理の缶詰開発および販売による復興支援を行ってきた。しかし現在、被災地では、水産業をはじめとするさまざまな産業の経営が厳しい状態で、東北被災地の経済回復は道半ばであり、FUKKO ONE TEAM あれから10年、これから10年 in 東京丸の内が東北の課題解決と魅力発信のきっかけになれば幸いだ」と語った。

 FUKKO ONE TEAM あれから10年、これから10年 in 東京丸の内では、東日本大震災の被害を伝える展示「MARU de TOHOKU」や参画企業の被災地への取り組みを紹介する「FUKKO ONE TEAM あれから10年、これから10年」、東北の復興に関わる10のアイデアを披露する「THINK NEXT 10 YEARS」、オンラインシンポジウム「日経 SDGs フォーラム 特別シンポジウム〜震災から10年〜持続可能な未来へ」といった企画を中核に置いた。


会場で披露された今野梱包製段ボールベッド

 MARU de TOHOKUでは、2021年3月4〜5日にわたり、丸ビルで、震災直後に発行された河北新報の紙面や震災復興を扱った特集を展示し、避難所で使用された今野梱包製段ボールベッドの体験会を行った。FUKKO ONE TEAM あれから10年、これから10年では2021年3月4〜5日、丸ビルで、JR東日本のJR常磐線復旧事業など、震災復興に関する参画各社の取り組みをパネル展示し、全農などが東北地方各地から厳選した食材を販売する店舗も設けた。

 THINK NEXT 10 YEARSでは2021年3月6日〜3月31日、東京都千代田の飲食店「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」と「SAAI Wonder Working Community」で、2011年〜2021年の間に考え出された10のアイデアをパネルで紹介する展示と、そのアイデアを元にした音声番組やトークセッション、ワークショップのオンライン配信を実施している。日経 SDGs フォーラム 特別シンポジウム〜震災から10年〜持続可能な未来へでは、東北の震災復興を次世代エネルギーや経済、市民力などの側面から考察するオンラインシンポジウムを2021年3月11日に開く。

 上記の他、「丸の内ホワイトデーマーケット×TOHOKU 苺マルシェ」(会期:2021年3月6〜14日、丸ビル)や「TOHOKU メニューフェア in 丸の内」(会期:2021年3月8日〜4月4日、丸ビル、新丸ビル、TOKIA、iiyo!!、丸の内ブリックスクエア)、「TOHOKU フェア in 東京駅」(会期:2021年3月8〜14日、東京駅)、「TOHOKU メニューフェア in 東京駅」(会期:2021年3月8〜31日、東京駅)といった企画も開き、被災地の食材を用いた料理を味わえるようにしている。

 また、「青森物産展」(会期:3月20〜21日、東京駅)と「会津産直市」(会期:2021年3月26〜28日、東京駅)も開催予定で、両イベントでは被災地の地産品を購入できる。

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