建設業への再就職について調査、建設業を離職したことがある人は全体の43.5%:調査レポート(2/2 ページ)
JAGフィールドは、建設業界で3年以上働いている1033人を対象に、建設業界に期待することについてリサーチした。結果、建設業を離職したことがある人は全体の43.5%に及び、建設業界から一度離れたことがある人は20代が一番多いことが判明した。
「条件次第で戻る」と答えた人が70.7%で最多
「今後の経済や働き方を見て、建設業界から一度離れたとしてもまた戻ることはあるか」と対象者に聞いたところ、「条件次第で戻る」と答えた人が70.7%で最多。次いで、「戻る」が19.8%で、「何があっても戻らない」が9.5%となった。
建設業界から離れても、再度戻ってくると思う理由について、対象者に聞くと、「面白い業界だと思うから(30代/女性/長野県)」「慣れているから(40代/女性/福岡県)」「不況に強いから(40代/男性/北海道)」「技術と経験を生かしたいから(50代/男性/神奈川県)」といった意見が届けられた。
「建設業界は最先端技術に触れる機会が多いと思うか」と対象者に質問したところ、「いいえ」と答えた人が62.3%で最も多く、「はい」と回答した人は37.7%となった。「はい」と答えた対象者に理由を聞くと、「常に進化を遂げているため」と回答した人が31.3%で最も多かった。次に、「危険な仕事だからこそ技術が必要であるため」が23.8%で、「人手不足が深刻であるため」が17.7%、「環境問題にも力を入れているため」が15.8%、「建設業界でもICT化が進んでいるため」が6.7%、「AIの参入」が4.6%、「その他」が0.1%と続いた。
<調査の概要>
調査時期:2020年8月5日〜2020年8月6日
調査対象:建設業界で3年以上働いている方
調査手法:インターネットによるアンケート調査
アンケート回収数:1033人
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