2020年12月の中古マンションの動向、首都圏は都下と千葉県西部を除き平均価格が上昇:調査レポート(2/2 ページ)
アットホームとアットホームラボは、中古マンションの価格動向を調査し、首都圏における中古マンションの平均価格が、2020年12月において、東京都下と千葉県西部以外は前年同月比で中古マンションの平均価格が上がったことを明らかにした。
横浜市と川崎市で1戸当たりの平均価格が4カ月ぶりに前年同月超え
横浜市と川崎市における1戸当たりの平均価格は2955万円で、前月比0.8%増となり、前年同月を超えるのは4カ月ぶりとなった。これは築1〜10年と築21〜30年の大型ファミリー向きや築40年以上のファミリー向きで平均価格が上昇したことが要因と見られている。
神奈川県他エリアにおける1戸当たりの平均価格は2355万円で、前月比0.2%増を記録し、前年同月比は1.0%増といずれも2カ月連続のアップとなった。さらに、築11〜20年の大型ファミリー向きと築21〜30年のファミリー向きで平均価格が上昇した。
さいたま市における1戸当たり平均価格は2568万円で前月比2.8%増と上昇し、前年同月比も2.2%増となった。これは築11〜20年の大型ファミリー向きと築21〜30年のファミリー向きで平均価格がアップしたことが要因とされている。
埼玉県他エリアにおける1戸あたり平均価格は2073万円で前月比2.0%増と上がり、2017年1月以降の最高額を更新した。また前年同月比も3.7%と伸長したが、主因は築11年以上のファミリー向きと築1〜40年の大型ファミリー向きで平均価格が上昇したこと。
千葉県西部における1戸当たりの平均価格は2233万円で、前月比1.5%減と下落し、前年同月比も0.2%減と2017年1月以降初めて前年割れとなった。築21年以上のファミリー向きで平均価格がダウンしたことが一因と見られている。
千葉県他エリアにおける1戸当たりの平均価格は1644万円で、前月比0.3%増と伸長し、2017年1月以降の最高額を2カ月連続で更新した。前年同月比も2.7%増と上がったが、これは築1年以上の大型ファミリー向きや築21〜30年と築40年以上のファミリー向き、築40年超えのカップル向きで平均価格がアップしたことが要因となっている。
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